第19回

更年期から元気になる人、病気から逃げる生活に突入する人。

「もう若くない」ことを実感する場面のひとつに「無理がきかなくなる」という事柄がある。

20代のうちは、朝までクラブで遊び、そのまま一睡もせず出社するなんて無茶ができた(たまにだけど)。徹夜でドラクエをやってしまったこともあった。

30代になってからは、仕事で徹夜する日が増えた。エンジニア時代は1ヵ月毎日終電(かつ朝は定時出社)なんてデスマーチも多々あったし、物書き稼業になってからも〆切デッドラインは徹夜がデフォルトだ。
(無茶したせいで、幾度となく身体を壊しているが)

40代にもなると、もはや仕事でも遊びでも「朝までコース」は辛くなる。
どれほど楽しい仲間や愛する男とのデートであろうと、てっぺん過ぎたらベッドが恋しくなる。
うっかり終電を逃そうものなら、諭吉が飛ぶほどの距離でもタクシーに乗ることを選ぶ。やむを得ず朝まで飲んだり、カラオケボックスやネットカフェで朝まで過ごす羽目になった場合、翌日は確実に使い物にならなくなる。

遊びでもダメなんだから、仕事だったらもうHPはゼロだ。ホイミやベホマなんかじゃ回復しない。まずはザオリクで蘇生が先だ(※1)。

おそらく皆、そんな20代や30代を過ごし、40代で踏ん張りがきかなくなってきただろう。

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しかしアラフィフになると、一周回って「20代より元気」なヤツが出てくるから面白い。

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