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第五章 健康は促進するためにある-010

10.人生の醍醐味を磨くには備えが必要


私たちの祖先は、
つい数十年前から近代国家として人生50年社会としての確立を夢みました。

統計調査により平均寿命の約10年前に定年制を設け、
誰もが社会保障を享受できる理想郷を作り始めました。

なぜなら、
国民それぞれに次世代を育てやすい環境を平等に整えることを
目標として掲げたからです。

しかし人間の未来を予測する力は、いまだ皆無です。

どのような理由かはいまだ定かではわかりませんが、
人生が100年社会へと転換をしました。

このことをきっかけとして人生50年を生き抜いた人間が、
その後の50年をどのように生きたら良いのか?
というトライアンドエラーを始めたのです。

なぜなら、
脳は健康である限り、創意工夫をする臓器だからです。

しかしながら定年を迎えた年を重ねた人たちは、
どんどんと吐き捨てられるように行き場を失っているのです。

そもそも人間は、貨幣経済の中で人の役に立つことによって、
食べて生きることを生きがいとして感じている動物なのです。

このことによって、
健康な人さえも不健康問題を生じさせる要因となっている
可能性があるのです。

また若き制度設計者は、
定年制や年金制度の延長というような
お金の算段には余念がありません。

この人間の体の仕組みを上手に活用することによって、
少子高齢化対策に応用することも大事ではないか?
と感じています。
 

とある90代の方と一緒にゴルフをした時のことです。


「60歳になったらダイエットをしてはダメですよ。
いつまでも今のように健康でいられると思ったら大きな間違いです。
人生の中で少なくとも3回くらいは
大病をすると思って備えておいた方が良いです。

大きな病をすると7、8キロくらいの体重が落ちます。
平均体重より多めの体重は、そのためのストックとしては必要なのです。このことは生き延びたものしか語ることのできない内容です」
と述べました。

このことを(当時)89歳の方に確認をすると、
次のように答えました。

「その話は本当のことです。
同僚にストイックに体を絞っていた人がいました。
優秀な人でしたが突然ガンになると、あっという間に亡くなりました」と。

私たちはトライアンドエラーをしなければ、
どのように食べて生きることができるか?
に気づくことのできない動物なのです。

これまでの(ちまたの)常識は疑ってかかるべきではないか?
と考えています。

つづく

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