なぜガラス張りの美容室が多いのか解説します【無料公開中】
こんにちは、嶋田です。
今日は「ガラス張りの美容室は時代遅れ」というテーマなんですけど、、、
あなたの美容室はガラス張りですか?
すごく言いづらいのですが、、、
もし街行く人からサロンの中が丸見えだとしたら時代遅れです。
今日はなぜガラス張りの美容室がこんなにも多いのか?
なぜガラス張りの美容室の経営者が思考停止なのか?
そして、これから求められるサロン外装についてお話ししていきます
もしあなたがこれからサロンを開業するのであれば、最新の外装について参考にしていただけます。
また、サロンの外装をマーケティングの視点から語ってるのを聞いたことないので、独自の視点での問題提起をしていきます。
なぜガラス張りの美容室が多いのか?の答え
街を歩けばガラス張り美容室に当たる。
どこもかしこもガラス張り。
なんで美容室はガラス張りが圧倒的に多いと思いますか?
今、美容室に勤務してる人なら、さりげなくオーナーに聞いてみてほしいです。
「なぜこのサロンはガラス張りにしたんですか?」と。
もし、あなた自身がサロンオーナーならば、なぜ外装デザインをガラス張りにしたのか?思い出してみてください。
僕もサロンをオープンする時にすごく考えたんですよ。
なぜ多くの美容室の外観はガラス張りなのか?
で、僕なりの答えに行き着きました。
ガラス張り=サロンの自己開示 ということに。
どういうことかというと
今ではほとんどの美容室がホームページやホットペッパーやインスタなどのWebページがありますけど、今から20年以上前はホームページを持つ美容室なんて一般的ではなかったんです。
なのでどんな内装で、どんな美容師がいて、どんなお客さんが来ていて、どんなヘアスタイルを提供してるのか?
これ、サロンの外からだとまったく分からなかったんです。
「新しい美容室に行こう」と思った時に、飛び込みや予約の電話をする前に、それらを確認するために美容室の中が見えないと不安でできなかったんですよ。
そこで、外からそれらが確認できるようにガラス張りにしておく。
このように、美容室の外装がガラス張りなことに合理的な意味がありました。
プライバシーダダ漏れ状態
でも今はどうですか?
わざわざサロンの前を何度も通りかかってガラス越しにチェックしなくても
事前にホームページを見れば、内装も美容師もヘアスタイルもコンセプトも価格も全て知ることができます。
飛び込みや電話予約をしなくても、Web予約やLINEでやり取りをしてから予約を入れることもできます。
その前提だったら。
店内で過ごすお客様のことを考えたらガラス張りで丸見えではなく閉じておく方が良くないですか?
ペタッとラップされた姿や、パーマキャップを被った姿を街行く人に晒されるのは嬉しくないはずです。
放置時間に美容師が離れていった時に気を緩めてボケーっともしづらいですし。
サロン集客への強制参加
見方を変えれば、サロン内にいるお客様の立場からすると、お客様はサロンの集客活動に知らず知らず強制参加させられてたともいえます。
ある意味では快適性とかプライバシー性をコストとして支払ってた。犠牲にしていたわけです。
ちゃんとサロンがオンラインで発信して集客できていれば、ガラス張りで晒されたりせず寛げるはずなのに。
なので、今の時代性を捉えてサロンを作るのであれば、サロンの自己開示や発信はオンラインでして、オフラインのサロンは外から閉じた外装にして店内のお客様の快適性やプライバシーを重視したデザインにすべきです。
①サロンの情報はオンラインで分かるように発信する
②サロンの外装は閉じて、店内のお客様の快適性を重視する
これが今のサロン外装のマーケティング視点での考え方ですね!
…と締めくくりたいところなんですけど、コロナもあって時代が早回しで進んだことから、今からというかこれからはさらに進んだ考え方も出てきてるかなと感じています。
9割のサロンに足りないデザイン視点
最先端のサロン外装に求められるもの。
それは何かというと「開放性」です。
外からは見えないプライベート感はそのままに。開放感がある空間が新しい。
ちょっと小難しい話しを挟みますけれど
フランスの地理学者オーギュスタン・ベルクは「人が集まる場には3つの領域がある」と言っております。
1つが物質的領域。これは実際の空間を意味します
2つが社会的領域。これは場がもつ機能を意味します。機能性ですね。
そして、3つ目が精神的領域です。
これは「居るだけで癒される」とか「あの場所に行きたくてたまらない」とか精神や感情で感じるか感じないかの無意識領域のこと。
だいたいの建築やインテリアっていうのは機能性を考えてるくらいで
この精神的領域までアプローチできている空間や場所っていうのはサロンに限らず、世の中に極めて少ないんです。
ちょっと話しが逸れてしまいましたが、僕はこう考えます。
サロン空間が行き着く先は精神的領域にあって、癒されたり気分が高まったり、何かしら精神的にポジティブな働きがなければならないと。
なので物理的に密閉された閉じた空間ではなく
機能的にはプライバシーがあるけれど、物理的には開放されている空間。
あるいは自然と調和されたデザイン。
最先端のサロン外装とは?
そんなことが可能なのか?と思いますよね。
でもヒントやアイデアはありまして。
例えば、森林の一部を切り抜いて土地を作って、そこにガラス張りの美容室を作る。
そうすればガラス張りで開放感はあるけど、周りには誰もいないのでプライベート感は損わない。
あるいは観葉植物とか自然の物でマスキングして外の街から隔たれてる。
プライベート感と解放感。
アイデアは色々と出てくると思います。よかったらサロン作りの参考にしてみてください。
一人サロンの外装は特に失敗しがち
ちなみに一人サロンの場合は特に特にガラスの面積は慎重に設計してくださいね。
お客様がいる時のことを考えがちなんですが、サロンにあなた一人でいる時のことも考えておくと良いです。
想像以上に閉じた方がいいんですよね。
まるっきり閉じるのは息苦しいのですが、ガラスの面積が大きすぎて失敗した一人サロンオーナーもいらっしゃって、後からガラスを小さくはできませんからね。
今日はガラス張りの美容室がマーケティング的にもデザイン的にもいかに時代遅れかというお話しをさせて頂きました。
この導線や論理に気づけない、考えないで何となくでガラス張りにしてしまうサロンオーナーがいかに思考停止状態か。
なんだかいつも以上に辛口で申し訳ありませんが、街を歩くたびにそう思ってしまうのです。
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ではでは!
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