「悪魔」という言葉は人類最大の発明だ。【出版禁止 死刑囚の歌/長江俊和】
こんにちは。しまころです。
今日ご紹介する本は、ネタバレを特に出来ないタイプのやつなので感想は非常に短くなってしまうかと思います。
ただ、めっちゃくっちゃ面白いので是非読んでいただきたいのでご紹介させてください!!
長江俊和さんの出版禁止 死刑囚の歌(新潮文庫)です。
この作者さんは禁止シリーズという小説を何冊も出されておりまして、フィクションとは思えないリアルな内容がとにかく面白いのです。
【超短いあらすじ】
千葉県柏市で6歳と4歳の姉弟が誘拐され殺された。
犯人は自首しており死刑が確定している。しかし、動機も関係性も不明で腑に落ちない事件となった。
その22年後に東京都向島で一家三人殺傷事件が発生。
柏市での事件との驚愕の繋がりが明らかになる。
記者たちが様々な角度から関係者へとインタビューをし、すべての全容が見えてくる。
【しまころの感想】
とにかく面白くてトイレにまで持っていきながら一気に読んでしまいました!!!!
2つの事件の真相を様々な関係者に聞いてまわっていくうちに
様々な登場人物の印象がどんどん変わり、
人間関係やとりまく環境が明らかになっていく様子は本当に夢中になります。
また、実際の地名やその土地の雰囲気も鮮明に描かれているのでフィクションには到底思えないようなリアル感がありました。
ただ、最後の最後にある謎解きの答えは載っておらず、自分で頭を捻って考えてすべての謎が解けるようになっています。
これ以上の感想は書けません。
あっという間に読み終わります。長さは400P弱、厚みでいうと1.5㎝位です。
【こんな人に読んでほしい】
ミステリーが好き
ルポが好き
ハッピーエンドよりリアルな終わり方が好き
関東近郊に住んでいる
犯罪心理学に興味がある
何度も読み返して理解していく小説が好き
「はじめに」で
「悪魔」という言葉は人類最大の発明だ。
人の悪行を全て悪魔のせいにできるなら、これほど便利な言葉はない。
とあります。
最後まで読み切った後、この言葉について改めて考えてしまいました。
それではまた!!
世の中にありふれた殺人事件なんてないんだーーーー!!!!
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