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剣道を始めて1年の節目に考える:剣の癖から、コミュニケーションの癖を知る

昨年の7月23日に剣道を始めて、まもなく1年が経ちます。武術は、自分自身の人としての立ち方、そして他者との関係について考えるきっかけを与えてくれます。ちょうど先日、武術と人間関係構築、さらに自分の人生を生きることについて、沖縄拳法空手道6代目師範 山城美智 先生から学びました。https://note.com/okinawakenpo

そこで今回は、ここまで1年間で稽古を通して学んだことを簡単に記しておきたいと思います。剣道には、その人の性格、価値観、考え方が如実に反映されます。なお、私が剣道を始めた理由はこちらに記しています。


私の癖① 構えた時に、全身に力が入ってガチガチ

剣道では、いつでも相手の動きに対応できるよう、適度に(これが難しいのですが)力を抜いて構えるものです。

しかし私は、相手がいつ打ち込んでくるのかという警戒心と、完璧に打たなきゃという自身の技に対する拘りが強く、力が入りすぎているようです。そのため、剣の出が一歩遅れ、「先の先(相手の打ち込もうという気持ち、起こりを認めて、相手が仕掛けないうちにこちらから動作を起こして打ち込んでいくこと)」を取れません。

話は変わりますが、腰が痛くて鍼を打ってもらった際に、先生に「鍼が入りにくい、筋肉の警戒心が強いですね」と指摘されました。普段の人間関係でも、相手を前にすると、身体面か心理面か、緊張してこわばっているのだと思います。それは、次の2つ目の癖にも繋がっています。

私の癖② 真っ直ぐ踏み込まず横に逸れる

剣道では、打ち込む際には、覚悟を決めてまっすぐ相手に向かって踏み込んでいくことが求められます。

しかし私は、右足で踏み込んだあと、左右に身体がぶれて、相手に真っ直ぐ向かっていないようです。それは、剣道に必要な残心をちゃんと取れず、次の一撃にも繋がらなくなります。

山城先生に教わった柳生石舟斎の言葉が刺さりました。「切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ ただ踏み込めよあとは極楽」

斬り合いの間合いには、打たれる恐れが邪魔をしてなかなか踏み込めません。打たれる想像が邪魔をして、一歩がなかなか出ないんです。しかし、そこで間合いを制さない限り、勝利することはできない。

まとめると、私がこの1年の剣道体験から人としての在り方で学んだことは、以下の2点です。
①相手との間合いを恐れず一歩踏み込む
②さらに、相手の反応を真正面から受け取り、真剣に打ち返す

以上です。

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