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2023.8.10 Sincerely Yours vol.8

(※UPした後、このペーパーが実はvol.7だったことに気づきました。お恥ずかしい。)

残暑見舞い申し上げます。
……いや、残暑どころではありません。
残りではないくらい、暑い日が続いていますね。

あっという間に8月も10日となりました。
今月も無事ペーパーを出すことができました。
今号はペン紹介です。
中々レイアウトがごちゃごちゃしておりますが、よろしければお付き合いください。

そうそう、話は変わりますが。
大人になってから、夏ってあんまり好きじゃなかったんです。
……というか冬が好きになった。というのが本音です。

暑いし、虫は出るし、モノはすぐ傷むし。
身体も壊しやすい……
と、大人になればなるほど、夏に対する良くないイメージは強くなっていくばかりでした。

ですが、今号のペーパーを書き始める時「8月ってお祭りのシーズンだよな」と徐に上下に花火のマスキングテープを貼り、お祭りに行った夏の日のことを思い出したことで、"夏の終わり"は意外と嫌いではないかも。と気付かされました。

わたしが小さい頃、まだ祖父も祖母も元気で、お祭りに一緒に連れて行って貰っていました。

夏休みも後半に差し掛かろうとして、少しずつ暑さが和らいできた頃、近所の小さいお祭りは始まります。

盆踊り、しゃぎり、うちわの抽選会などなど。
商工会のテントでは、おじさんたちがここぞとばかりにビールを飲む……そんな地元感満載のお祭りです。

小さなお祭りだったので、屋台もそんなに数は出てなかったけど、色々なものを見たり、買ってもらったりしたことはとっても嬉しかったし、楽しかったなと思っています。

中身なんてほぼただのお砂糖で、身体に良くないからダメだと言われていたけど、ミニーちゃんのかわいい笛がどうしても欲しくてねだったハッカパイプ。

ちょっと強面なおじさんが構えるあの夢の様なおもちゃの屋台で買ってもらった、ポインターペン。(ただ伸びるヤツ。先生とかが使うやつを魔法のステッキのように振り回して、1人でよく遊んでた)

次の日にはカチカチに固まってしまうのに、アニメの絵が描いてある袋が欲しくて買ってもらったわたがし。

あの何とも言えないビニールの匂いが充満する、スーパーボールすくいだとか、今なら版権に引っかかりそうなアメ細工だとか。

家で待っている家族のおみやげに、やきそばやお好み焼きをぶら下げて、まだ打ち上がっている花火の音を背に帰る、あの夜。
今でもまだ、結構鮮明に覚えているものだと、振り返ってみて分かりました。

お祭りの余韻を少しでも長く感じていたくて、時間が経つに連れて次第に光が弱くなっていくサイリウムのブレスレットを、大事に腕に着けたまま眠りにつこうとして、お布団のなかで、まだぼんやりと弱く光っているそれを眺めては、その光を大切に抱きしめて、楽しかったことを思い返す。
そんな風にしていると、遠くの方から、雷鳴が聞こえてくる。

……そんな夏の終わりのあの頃って、思ったより悪くなかったよな。

そういうことを考えながら書いていました。
ちょっと、物思いに耽りすぎました。

ペーパーでは全くその話はしていないのですが、思わず書きたくなったので、こちらに残しておこうと思います。

なんだかすっかりノスタルジーを感じて、遠い目をしておりました。

そんな感じで、ぐるぐると色んなことを考えながら書いた、8月のペーパーです。


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