指示待ち作業人が作られてきたことの弊害

指示待ち作業人が作られてきたことの弊害

この緊急事態を支えて下さっている方々に感謝致します。
そして、武漢ウイルス により亡くなられた方々とご遺族に、心よりお悔やみ申し上げます。

やああああっっと。
日経が対数グラフを使い始めましたね。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-chart-list/

厚生労働省でもMAPを使用
https://mhlw-gis.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/c2ac63d9dd05406dab7407b5053d108e

おそらく、おなじみ JohnHopkins大学

https://www.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6/

や、ジャッグジャパン

https://gis.jag-japan.com/covid19jp/

を利用しているようですが、解説らしい解説はありませんので、自分で理解&判断する必要はあります。
(指数関数を対数関数グラフで利用する数学的理由

https://youtu.be/e8jA-2pMVHs )

これまで、武漢ウイルス感染については世界の中で優等生だった日本が、緊急事態の意味をちゃんと考えないが故の軽率な行動が多くなる傾向が増え始めたので、それをしっかりわかるように報道しなければならないと、やっと思ったのでしょうか。
私を含めて多くの人が、指数関数的に増加するものについての傾向は対数スケールを使わないと理解できないと訴えていましたが、日本のメディアは、対数スケールのグラフの意味を理解し説明できる人がいなかったのか(少なくともワイドショーやニュース番組で「指数関数的に増加」とか「接触割合とか」を読んでいるキャスターさんたちは、分かって使っていないことがありありとわかりましたが)、あえて正確さを伝えるよりも感情的に伝えたかったのかはわかりませんが、数字を読むだけでそれが意味すること、正しい理解の仕方を報道していませんでした。
医学・公衆衛生学におけて世界トップレベルのJohnHopkins大学のデータと見せ方は、早くから海外では利用されていました。日本でも、ジャッグジャパンが同様の形式で情報発信していましたが、それを正しく知らせることができる人がいなかったのか使いたくなかったのかは不明ですが、日本では使われていませんでした。(報道に携わりながら、正しく理解して解説できないなんて人がほとんどだったとは思いたくはありませんが。)
考えなしの行動が被害を広げつつあることに危機感を覚えたのか、報道の仕方がやっと欧米に近づいてきたのでしょうか。

言われなくてはできない。
言われたことだけやる。

感染拡大を防ぐためには人との接触を減らす必要がある、だから多くの人が密に集まる状況を減らさなくてはならない、そのためにまずすぐに手をつけられるのは学校や会社やイベントという人が狭いところに沢山集まる場を減らすこと、その結果通勤通学という不特定多数の人々が過密になる場も減らせることになる。
その他にも普通の人がすぐにできることは、不要不急の外出を控えるということ、だから必要最低限の外出以外は自粛をする。最近の日本人はすぐにデマなどの誤った情報に流されて感情的にパニックを拡散させるから、買い占めなどで更なる悪循環を起こさないために生活用品を販売するお店は休業にしないという措置をとった。
感染拡大防止のために行われたことをきちんと考えれば、じゃあ自分はそのためにどうすればいいのかを考えられるはず。
言われたことだけすればいいと、考えることを放棄して来た人達は、首都圏には行かないけれど、レジャー感覚で買い物や地方に家族や大勢ででかけたりしていた。
緊急事態宣言下になったのに、普段より人出が多かったり、普段いない人達が多くなっている場所があるという、不可思議な状態もあちこちに見られる。

言われたからやる、言われなかったからやらない。だから政府や自治体がちゃんと禁止せよと言って欲しいと言う人々の多くは、指示待ち人間です。
首相や知事が、スーパーでの買い物は家族の代表が行くようにとか、3日に1度にするようにとか要請しなきゃならないなんて、情けないです。3日に1度しか行けないからと、また家族総出の買いだめなどが増えないことを願います。

志村けんさん、岡江久美子さんが武漢ウイルス肺炎で亡くなりました。最後を看取ることも火葬に立ち会うこともできなかったとのこと。
“三密をなくす”と報道しているマスコミが、悲嘆にくれるご家族のもとに取材と称して大勢押しかけている。
日本での武漢ウイルス による死者は、4月27日で370人です。報道されない死がこんなにもあります。なのに人は、自分にはこういうことは起こらないという、正常化の偏見を持ち続けて現実に向き合わないのです。それはそれで不安におしつぶだれないためにある程度は必要ではあるでしょうが、その正常化の偏見故に自然災害においては、死なずに済むはずの命が失われてしまっています。
武漢ウイルス も災害です。
映画「復活の日」の前半のような状況になることが防げるはずなのに、それを妨げるような意識を持ち続けているのが、今の日本人のように感じます。
今までの日本の教育の問題であることも確かです。
考えない作業人を作ってきたことの結果でもあるのかもしれません。でも勉強している過程で、考えることを学べた筈でもあります。覚えることしかやってこなかったか、理解しながら考え方を学んできたか、その差が現れていて、親が子供にも影響を与えてしまっています。
やっと教育がちょーっとずつ考えることにフォーカスし始めましたが、そういう子達が大人になり、社会を動かせるようになるまでは何十年もかかります。
私が就職した時だって、上の世代の多くは古かった。私はそれに耐えきれずその職場を去ったけれど(病気で続けられなくなったのも理由だけれども)、最近は当時の友人達も管理職になっていきつつあって、時代のリーダーのリーダーになってきている。社会は変えられつつある。
国が変わるには最低でも30年かかると言われていました。緊急時は、それでは遅いです。だから、今の大人達から変わっていかなくてはならないのです。
大なり小なり、世の中の風潮を作っている勢力があります。その風潮が都合がいいからです。その流れの中にどっぷりつかっていたら、その流れしか見えないので、流されて行くしかありません。流れを上から見れば、岸も滝も上流も下流も見えるので、流れに逆らったり、岸に向かって泳ぐことができます。岸で船を作って進みたいと思う方向へ向かうこともできます。
自分の周りだけ見ていたら、感染して亡くなる身内が発生するまで、恐ろしさを考えないでしょう。中国に巻き込まれていることにも気づけないでしょう。
もっと広い目を持って、高いところから、情報を素通りさせるのではなく、脳みそを通して考えましょう。

自分だけは、とみんなが思っていたら、状況は悪くなる一方。
こんなにみんなでゆっくりできるGWは一生に何度もないと思って、武漢ウイルス を駆逐しましょう!

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