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文章版 記事「自分はブラック企業経験があるから大丈夫」本当でしょうか…?

「ブラック企業」という言葉が出始めた頃、最初ネット(2チャンネルなど)から出てきたのでしょうか?(違いましたっけ?)その時代は本当にネット用語と言う感じで、若者やネットユーザーが中心に使用しており、私の親世代などは全く知らず/触れずといったところでしたでしょうか。

「ブラック企業」の言葉が広まり始めた頃に、まさにその象徴・典型とも言われた会社に私はいたことがある、という話を音声メディアでお喋りしていました。(かつてVoicyで澤 円 さんも、その会社のことを「ブラック~の典型的な~」と語っていたので、私も聴いていてウケました;笑)

最近知ったのですが「セルフブラック」という言葉があるようです。その言葉通りに、自分で~、自身の~、自ら~という意味のようですね。会社から奴隷のようにこき使われ…というのもありますが(笑)、自らをブラックな状況に追い込む・自らブラックする~、結局は自己鍛錬・努力に繋がりますが、スポーツでは当たり前・根性モノの世界でも、これを会社/企業・仕事にあてはめる。稼働時間以外に残業、土日休日も仕事関連に時間を割く、私もこれまで数多くこれでやって来ましたし、同じご同輩の皆さまも多くいらっしゃるかと思います。

一方でこれもまさにご同輩方々:40~50代中心に「自分はブラック企業経験があるから大丈夫」「セルフブラックでやってきたから若者層(Z世代?)には負けない」という考え方があるようです。努力してきたんだから負けない・大丈夫、練習/鍛錬は裏切らない、という自信は基準として持っていて良いと思いますし、もちろん私もそういった部分はあります。

ただ、やはり必ずしもそうではない、「絶対」はあり得ない、とも考えます。時代や社会・情勢は、裏切ってきます。時代/社会というと主語が大きいですが、もっと身近に、会社の事業方針/企画であったり、細かいところだと、所属部署の状況や仕事の進め方・メンバーの入れ替わり、などなど。私はWEB制作の経歴があり、これまで背負わされ「絶対に達成しろ」「出来なきゃ腹を切れ」だった事が、のちに全く意味がなくなっている・それ自体終了、というのを何度も経験しています。過去の血のにじむ努力が、後輩層から見て「何でそんな無駄やってんすか?」など。制作アプリケーションの進化などがそうですね。

しかし逆に「裏切ってもくれる」のです。先輩方が苦労してきたことを、自身がやらずに済んだことも数多くあるはずです。自分が苦手・好きではない・あまりやりたくない事が会社/事業部内でやめる、終了など。言ってしまえばラッキーですよね。

計る/評価する基準・価値観はどんどん変わります。ここ3年ほどのコロナ感染症/働き方の変化で、私自身の所属部署・仕事内容、そして私の立場など、驚くほど変わりました。社会や身の回りの流れを見て、先を察知し仮想しながら、自ら道や先に見える光をたぐり寄せてきたような想いがあります。

裏切ってくるかも、もし無意味になってしまったら…、評価基準があっさり変わるかも、というある意味「疑心暗鬼」みたいなものを、自分の自信の傍らに忍ばせておくことも必要ではないかと考えます。

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