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【作業バイトで仕事中、歌いながら作曲していた大学生バンドマン時代】

 私は北海道出身で大学進学の際に上京して来ました。東京に来たのは当時、真剣に音楽をやっていて、バントや作り手(作曲者)としてプロを目指していました。当時、学生時代の私はあまり接客や人と接する仕事が苦手でしたので、一人で作業に没頭できるようなアルバイトをよく選んでいました。

 1990年代、まだデジカメが登場・浸透する少し前、写真フィルムの現像バイトは非常に良かったです。懐かしいあの35ミリフィルム、カゴに積まれたそれを手に取り、光の入らない巻取り機の中に入れ、中に両手が入るのですが、大きなリールに繋げて巻いていく、光から密閉されたそのリールをどんどん流れ作業で作り出していく、というものでした。
https://stand.fm/episodes/65508512a50b1e4306c6c738

 1人ずつ椅子に座る作業ブースのようになっていて、また軽く音がする作業場なので、小声で歌っていてもバレません。当時、真剣にバンドを演り、曲を作っていた私は、バイト中に小声で歌いながら曲のアイディアを紡ぎ出していました。音声レコーダーはありませんし、あからさまな吹き込み録音などできません。携帯電話(ガラケー)も一般人に浸透する前です。家の固定電話の留守電に入れるにも、公衆電話へ行く訳にはいきません。
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 とにかく「これは良いかも!」って思ったら、とにかく何度も忘れないように口ずさみ歌う、それで家に帰ったらギターやテープ録音で記録する。家に着くまでに忘れてしまっていたなら、もともと大したアイディア・メロディーではなかったのです(笑)。[ ※スタンドFM にて収録 ]

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