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2024年5月の記事一覧

詩「Azalee」(和訳付き)

詩「Azalee」(和訳付き)

Azalee

Diese Welt ist "verkrüppelt".
Wir sind es, bevor wir wissen, was "verkrüppelt" bedeutet, leer wie eine Azalee, deren Nektar von Insekten ausgesaugt wurde.

Schließlich bedeckten die verstre

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詩「見上げたら」

詩「見上げたら」

見上げたら
電球が風に揺れている
よく見たら
その明かりは宙を漂う

君の上野のパンダになれたら
どんなによかったかな
君のセルロイドの眼鏡の縁になれたら
どんなによかったかな
君の家の黒猫の鈴になれたら
どんなによかったかな

見上げたら
鏡のような柳が靡いている
よく見たら
みな僕の姿だ

詩「病」

詩「病」

一日を通して涼しい
鯖色の雲がもくりと風に吹かれるよ
濾された涼しさが私に寄り添う
覚えたての歌を歌ってみる
この世に生み落とされたばかりの歌
温かな響きが私自身の背中を撫でた
本当はいつだってあなたのために
オーロラの音律を口ずさみたい
これが私の自信です
あなたの笑顔の隣で幸せを探せたら
もう幸せはいらないのかもね
この発見
この喜び
今のあなたに伝えられたら
今すぐ伝えられたら
何もかもを手

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詩「ここ」

詩「ここ」

今日もまたはじまった
朝焼けに包まれて
わたしの肉体がよじれる
わたしはここにいるよ
ここで泣いているよ
叫ぶことも許されぬ静謐のお堂で
またあなたに巡り会う機会を雫に例えている

今日もまたおわる
夕焼けは生贄の色
わたしの肉体も融解する
わたしはここにいるよ
ここで笑っているよ
叫ぶことも許されぬ静謐のお堂で
また知らぬうちに生きるあなたを痛感する

詩「或る文」

詩「或る文」

いかがお過ごしですか
まう最後にお会ひしてから随分と経つやうです
何時からか貴方の微笑みは寂しいものとなり
最終的に私が貴方から一つの安らぎを剥奪したと気がついたあの日
さういふ地獄もあるものだなと
愛染明王の御前にぬかづきたい心地でした
現在の私は貴方の面影を私の中に探しながら
自らが作つた現実と対峙するといふ矛盾を生きてゐます
確かなことは私にやり直したい過去はありません
そして過ぎ去りつつあ

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詩「レール」

詩「レール」

雨粒が電車の窓に爪を立てる
みんな神に導かれたみたく
真剣に見つめている
わたしは句読点のないお手紙を
じつは色んな人に出したくて
美しい便箋を溜め込んでいる
ムラのある筆圧も怖がらないで

お金を稼いだら社会になっていく
わたしは胃もたれにやられてる
わたしの鱗の一等綺麗なやつを
あなたの痛みと交換してください
それが何よりの誉れであると教わったから
いつか星座の連なりのように
あなたとあなたに

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詩「不足」

詩「不足」

何を考えても全部足りない
わたしやあなたを傷つけて
もう身動きがとれなくなる
雨の前の青い匂いは土に注いでゆくよ
わたしも好きな季節と溶け合うよ
笑顔と泣き顔の狭間で
また足りない考えで
あなたとわたしを包みたくて

何を言っても全部足りない
私の気持ちも解らないから
あなたに伝わることもない
雨の後の赤い泥濘に足を取られて
わたしは舌を噛んでばかりいる
楽園と地獄の狭間で
また足りない言葉を紡ぐ

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詩「でん」

詩「でん」

でんでんでん
しあわせでんでん
でんでんでん
ふしあわせでんでん
でんでんでん
かねもちでんでん
でんでんでん
びんぼうでんでん
でんでんでん
やさしいでんでん
でんでんでん
つめたいでんでん

たくさんくらべはするけれど
でんでんはずっとつづきます
しらんかおしてつづきます
どこふくかぜでつづきます
やまからみずがしみましょう

でんでんでん
でんでんでん
でんでんでん
でんでん