敷島

詩歌 | 日記 | エッセイ | たまに小説

敷島

詩歌 | 日記 | エッセイ | たまに小説

マガジン

  • 道辺日記

    みちのべにっき。2024年5月15日から書かれた、無職女(25)の取り留めのない日記。

  • 詩も書きはじめました。

  • 短歌

    短歌まとめです。何気ないこと、人間のこと、つぶやくような短歌です。

  • エッセイ

    日記のようなエッセイかもしれません。自由に書きます。

記事一覧

道辺日記(2024年6月13日)

5時半起床。ここ数日早起きができている。食後はコーヒーを飲みながら夫とお喋りをする。 よく私は、とあるアーティストの好きな1曲を延々と家で流してしまうのだが、それ…

敷島
1日前

道辺日記(2024年6月12日)

5時半起床。バゲットを焼き、結婚祝いでいただいたレバーパテと生ハムをそれに乗せて食べる。ついでにお弁当も作った。早起きができたので、のんびり夫とお喋りもできたし…

敷島
2日前
3

詩「うらがえし」

うらがえし 何もかもどうでもいい、という 蜥蜴の尻尾 君を溶かした夕焼け空には 春の余韻すら見当たらなかった 「だから文学も哲学もやるのです」 そんな言い訳は誰も聞か…

敷島
2日前
3

道辺日記(2024年6月11日)

6時半起床。夫と朝食の準備をする。スムージーとご飯、味噌汁、さくらんぼ。さくらんぼは義父より賜る山形のもの。とても美味しい。今日は久しぶりに身支度を整え、一緒に…

敷島
3日前
3

道辺日記(2024年6月10日)

7時前起床。昨晩の落ち込みを引きずったようで、朝だというのに暗い気持ちだった。この気持ちを夫にうまく伝えられず、むしゃくしゃした。夫も私の心に寄り添えないことを…

敷島
4日前
1

短歌五首(16) 6/10

「我」を生き「我」に死すことほど酷なことはあるまい我、我をぶつ 起き抜けに「もう死にたし」と思えども叩きし頬はいのちの痛み このペンで吾の首刺せば青インクと血の…

敷島
4日前
1

道辺日記(2024年6月9日)

7時半起床。昨晩、寝る直前に本を読んだら心身がリラックスして入眠が早かったように思える。普段はスマホを見てしまうので、気をつけようと思う。 歌集と詩集を出版するた…

敷島
5日前
3

短歌五首(15) 6/9

食いすぎて吐き気あり吾の白き腹つまみてひんやり醜きを知る 哀しみに向かいて歩めそしておりおり愛でよ紫陽花の青をば 鏡前笑う練習ぬかりなし誰がためでなく我のためな…

敷島
5日前
2

短歌五首(14) 6/9

思考も伝達も足りぬとさとすは清し匂いの春の雨かな 「美しい!」吾の眼球を褒めし医者人知れず死す桜も見ずに 彼の街で吾を和ませしヒヨドリが此方でも鳴けり嬉しがらず…

敷島
5日前
2

短歌五首(13) 6/9

深かりし心の穴は空(くう)の味ほおばり砕く音もさびしき 君教う空しき心の置き場所は汝はにかみしふる年の秋 初夏の風とピアノは今まじり寝ころぶ人の耳に届きぬ 涼風は…

敷島
5日前
2

短歌五首(12) 6/7,9

春潮のうねりを眺む旅人は家路をわすれ夢路をたどる とめどなき波間に浮かせし浮かばれぬ恋もいつかは大海の砂 カフェラテの濃さに重ねしわが恋の抜かれしシュガーはポッ…

敷島
5日前
1

道辺日記(2024年6月7日)

7時起床。夫とともに朝食の準備をした。昨夜は3時過ぎまで眠れなかかったため、強い眠気があった。 政治も宗教も、今まで私が習ってきた価値観も、何もかもが現実世界では…

敷島
7日前
3

道辺日記(2024年6月6日)

7時起床。夫と共に朝食の準備をした。本当は駅まで見送る予定だったが、そのままマックで勉強しようとしていた私の身支度が時間までに整わなかったので、結局玄関でお見送…

敷島
8日前
4

詩「五月雨と文」

雨よ、土よ、草よ、露よ 君らの雰囲気が書かせたお手紙 君らの匂いが僕は大好きで そのこともお手紙にしたためたよ じめっとしていて、それでもやさしい君らが 僕の青イン…

敷島
8日前
3

道辺日記(2024年6月5日)

7時前に起床。夫は早起きしたらしく、活動的に朝ごはんの準備などをしてくれていた。感謝だ。いつからこんなにこの人に救われ続けているのか、正直わからない。生まれる前…

敷島
9日前
2

道辺日記(2024年6月3日)

6時半起床。緊急地震速報の音に驚かされる。落ちるようなものはないものの、布団を頭まで被って、来る地震に備えた。揺れはなかった。数分後確認をしたら、石川県でまたか…

敷島
11日前
1
道辺日記(2024年6月13日)

道辺日記(2024年6月13日)

5時半起床。ここ数日早起きができている。食後はコーヒーを飲みながら夫とお喋りをする。
よく私は、とあるアーティストの好きな1曲を延々と家で流してしまうのだが、それでも構わないのか、と私は夫に尋ねた。私が夫の立場であれば、それは耐え難いことだからである。私は他人の趣味に興味を持つことが少ないし、生活環境の居心地にこだわりがあるので、興味のない音楽を延々流されることは、おそらく私にとっては苦痛だと思う

もっとみる
道辺日記(2024年6月12日)

道辺日記(2024年6月12日)

5時半起床。バゲットを焼き、結婚祝いでいただいたレバーパテと生ハムをそれに乗せて食べる。ついでにお弁当も作った。早起きができたので、のんびり夫とお喋りもできたし、楽しい朝となった。
ちょっと前に流行ったMBTI診断の話をする。ちなみに私はINTJ-T(建築家)である。結果が出たときは本当か?と疑ったが、ほぼ特徴が当てはまった。INTJあるあるを検索しては夫と盛り上がった。まあ性格なんて環境で変わる

もっとみる
詩「うらがえし」

詩「うらがえし」

うらがえし
何もかもどうでもいい、という
蜥蜴の尻尾
君を溶かした夕焼け空には
春の余韻すら見当たらなかった
「だから文学も哲学もやるのです」
そんな言い訳は誰も聞かない

うらがえし
もう生きたくはない、という
黒鍵の失われたジャズ・ハノン
私の拙さは病める星となって
人知れず燃え尽きる
「どうか私を分別してください」
そんな泣き言は誰も聞かない

うらがえし
もう決別よ、という
梅雨空を切り込

もっとみる
道辺日記(2024年6月11日)

道辺日記(2024年6月11日)

6時半起床。夫と朝食の準備をする。スムージーとご飯、味噌汁、さくらんぼ。さくらんぼは義父より賜る山形のもの。とても美味しい。今日は久しぶりに身支度を整え、一緒に駅まで行った。見送った足で遠めのマックへ。『ニヒリズム』を読み進める。
最近はなんとなく、あらゆる人間関係において不協和音が聴こえる。微かな音。不満、不安、期待、浮気心。それらははっきりとした悪ではない。そして私の心をふわふわさせる。
マッ

もっとみる
道辺日記(2024年6月10日)

道辺日記(2024年6月10日)

7時前起床。昨晩の落ち込みを引きずったようで、朝だというのに暗い気持ちだった。この気持ちを夫にうまく伝えられず、むしゃくしゃした。夫も私の心に寄り添えないことを謝罪してくれたが、正直そういうのは何か違う。私の心はいつ晴れるのだろう。どうすればいいのだろう。夫を見送ったあと、涙が止まらなくなった。短歌を詠んだ。
昼過ぎまで眠った。昼を食べてその後も眠った。多分、ここ最近の不調は運動不足のせいなのだ。

もっとみる
短歌五首(16) 6/10

短歌五首(16) 6/10

「我」を生き「我」に死すことほど酷なことはあるまい我、我をぶつ

起き抜けに「もう死にたし」と思えども叩きし頬はいのちの痛み

このペンで吾の首刺せば青インクと血の交わり美しきかな

白き手首に冷たきニブをあててみん背後死の香り透けたり

自らを救う歌をば作らんと生の証明その青インク

道辺日記(2024年6月9日)

道辺日記(2024年6月9日)

7時半起床。昨晩、寝る直前に本を読んだら心身がリラックスして入眠が早かったように思える。普段はスマホを見てしまうので、気をつけようと思う。
歌集と詩集を出版するために創作に勤しもうと思う。具体的には短歌は300首、詩は100作、作りたい。例え出版できなくても、続けることに意義と自分の強みを見出したい。しかし、正直創作では何がよしとされるのかいまいち見当がつかない。受け手に共感してもらいたい、とも限

もっとみる
短歌五首(15) 6/9

短歌五首(15) 6/9

食いすぎて吐き気あり吾の白き腹つまみてひんやり醜きを知る

哀しみに向かいて歩めそしておりおり愛でよ紫陽花の青をば

鏡前笑う練習ぬかりなし誰がためでなく我のためなり

友くれしノートに綴る心の欠片を集めて歌とたらしむ

夫よりたまわるドイツの万年筆映え映えし彼の目のごとし

短歌五首(14) 6/9

短歌五首(14) 6/9

思考も伝達も足りぬとさとすは清し匂いの春の雨かな

「美しい!」吾の眼球を褒めし医者人知れず死す桜も見ずに

彼の街で吾を和ませしヒヨドリが此方でも鳴けり嬉しがらずや

ファミレスでラジオを独り聴きながら笑いを殺す快感もあり

嘘つきが真の正直者なり天も奴らに慈雨を降らさん

短歌五首(13) 6/9

短歌五首(13) 6/9

深かりし心の穴は空(くう)の味ほおばり砕く音もさびしき

君教う空しき心の置き場所は汝はにかみしふる年の秋

初夏の風とピアノは今まじり寝ころぶ人の耳に届きぬ

涼風は夢を誘いぬ鍵盤の音は現にわれ引き戻す

たが弾きしピアノの音は吾の心やさしくさせし夜の風吹く

短歌五首(12) 6/7,9

短歌五首(12) 6/7,9

春潮のうねりを眺む旅人は家路をわすれ夢路をたどる

とめどなき波間に浮かせし浮かばれぬ恋もいつかは大海の砂

カフェラテの濃さに重ねしわが恋の抜かれしシュガーはポットの光彩

十二より猫背になりし我なれど自愛の意味を知りし二十五

猫背歴十三年の生き方は呼吸も夢も浅くなりにき

道辺日記(2024年6月7日)

道辺日記(2024年6月7日)

7時起床。夫とともに朝食の準備をした。昨夜は3時過ぎまで眠れなかかったため、強い眠気があった。
政治も宗教も、今まで私が習ってきた価値観も、何もかもが現実世界では無力である気がして諦めたくなる。そして、その無気力感と対峙しようとして眠れなくなる。あらゆる価値を信じられなくなりそうな自分が怖い。今の私は一体なにを信じているのだろう。そして虚しいばかりの自分の心はついに空っぽになったのではないか、と感

もっとみる
道辺日記(2024年6月6日)

道辺日記(2024年6月6日)

7時起床。夫と共に朝食の準備をした。本当は駅まで見送る予定だったが、そのままマックで勉強しようとしていた私の身支度が時間までに整わなかったので、結局玄関でお見送りをした。それから30分後くらいに私は家を出て、遠いところにあるマックへ歩いた。
昨晩はやはり寝付けなかった。過去にしでかした罪、現在進行形の罪を思っては、私なんて地獄に堕ちればいいのに、となんの意味もないこのセンテンスを心中繰り返し呟いて

もっとみる
詩「五月雨と文」

詩「五月雨と文」

雨よ、土よ、草よ、露よ
君らの雰囲気が書かせたお手紙
君らの匂いが僕は大好きで
そのこともお手紙にしたためたよ
じめっとしていて、それでもやさしい君らが
僕の青インクを滲ませようと企てたの、知っているよ

心配なんだ、宛名さえも読めなくなって
このお手紙が広い時代の漂流者になりやしないか
心配なんだ、文字をつぶしたただの滲みが
僕の涙だと思われやしないか
だから、僕にお手紙を書かせるなら
いたずら

もっとみる
道辺日記(2024年6月5日)

道辺日記(2024年6月5日)

7時前に起床。夫は早起きしたらしく、活動的に朝ごはんの準備などをしてくれていた。感謝だ。いつからこんなにこの人に救われ続けているのか、正直わからない。生まれる前からかもしれない。大袈裟ではなく、そう感じる。夫を玄関で見送って、私は書の習い事までしばらく眠った。
10時からお稽古が始まった。先生の都合で、約2週間ぶりであった。12時まで集中した時間を過ごす。振り返れば、めずらしくあらゆる雑念を排除し

もっとみる
道辺日記(2024年6月3日)

道辺日記(2024年6月3日)

6時半起床。緊急地震速報の音に驚かされる。落ちるようなものはないものの、布団を頭まで被って、来る地震に備えた。揺れはなかった。数分後確認をしたら、石川県でまたかなり揺れたようだ。私は過去、数ヶ月の間、石川県に住んでいたことがあるので、元日の大地震のニュースに心が痛くなった。そのニュースをきっかけにして私は夫に結婚をしよう、と言った。本能に呼びかける何かが、私の心を動かした。
もち麦ご飯と味噌汁、ご

もっとみる