仍て件の如し　✎563

　先日、ひょんな切っ掛けで《件(くだん)》という妖怪を知った。文字通り「半人半牛」の姿をしているそうだが、画像を見た限りでは「人面牛」の趣が強い。
　さてこの《件》、どうも「疫病の流行を予言」し「その厄除招福の方法を教示する」予言獣らしい。ちなみに予言したら3日ぐらいで死ぬ。儚い(儚い)。
　とはいえ天保年間の瓦版に「この件の絵を貼っておけば、家内繁昌し疫病から逃れ、一切の災いを逃れて大豊年となる。」と書かれるような「じつにめでたい獣」である。(諸々Wikipediaより)
　要するにアマビ◯エさんみたいなものか。

　閑話休題。

　本日、ひょんな切っ掛けで《牛頭天王》という神様を知った。まあ流石に名前くらいは聞き覚えがあったが。
　さてこの《牛頭天王》、どうも「疫病神を払う」神仏習合の神様らしい。ちなみに画像を確認すると、牛の頭を頭頂部にちょこんと載せたお姿をしている。かわいい(かわいい)。
　他には顔がいっぱいあったり腕をたくさん生やしている方もいらっしゃる。顔いっぱい牛頭天王様は、頭部の容積に対して首の切断面積が明らかに不足している。愛しい(愛しい)。
　
　閑話休題。

　要するにきっと、そこそこ昔のいつかのどこかで〘人＋牛＝厄払い〙という公式が成立したのだ。きっと、そういうことだ。
　仍て件の如し。

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             　　　　　　　　　　　　　  2023年8月24日
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