大麻布という工芸品
大麻布(たいまふ)というのはその名の通り大麻の繊維から織られる布の事で、現在では栃木県の物が有名です。
この大麻布も他の工芸品と同様、生産者の高齢化などの問題を抱えていますが、加えて色々なややこしい事情が絡んでいます。
大麻(たいま)と聞けば今では”違法な薬物”というイメージを持つ方も多いと思いますが、実は縄文時代から大麻繊維の紐などが使われているくらい、身近な物でした。
そして神社などの神道との関わりも深く、穢れを祓う神聖なものとしても扱われてきました。
つまり大麻には、
・繊維を使う工芸品としての側面
・神道との深い関わり
・薬物としての側面
などの複数の側面があります。
更に、スピリチュアル系の方々からも大麻は特別視されている事もあって、かなり複雑な状況になっています。
単なる工芸品好きとしては記事にするのもなんだか躊躇してしまいますが、こんな工芸品もあるんだよというのを知って頂ければ幸いです。
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