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機能で売る伝統工芸品

海外で人気の伝統工芸品の一つに、南部鉄器があります。
鉄で出来た急須に赤や緑、ピンクの着色を施した事で、フランスなどで”ティーポット”として人気となりました。

この鉄瓶が売れた理由ですが、「日本の職人が作ったから」では無いと思います。
1番の理由は”紅茶がおいしくなるから”で、次に”お洒落だから”ではないでしょうか。
私も鉄瓶を愛用していますが、明らかにお湯の味は変わります。

例えば最近海外で人気になっている「能作」の曲がる錫製品も、日本の伝統工芸品だから売れている訳ではなく、曲がる錫製品が”色々な用途に使えるから”売れているのです。

私は伝統工芸品や職人さんが好きなので、どうしてもその歴史や背景に興味が向いてしまいます。

しかし、工芸品に興味がない人に向けてPRしていく場合には、そういう歴史や背景を一切抜きにして、単純にその物が持つ機能だけでも「欲しい」と思わせる製品であるか、という視点も重要だと思います。

そこに歴史や背景などのストーリもプラスαで加われば、購入の背中を押す最後の一押しにも使えますからね。

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