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【第0回 おせっかい会議】〜自分の言葉で語ることが1番納得できる〜

式根島でおせっかい会議が立ち上がって早3ヶ月。

少しずつですが、式根島に関わる方々の想いが集まり、共感が繋がり、次の活動が見えてきました。

12月19日の回ではついに式根島オリジナル会議名として、
「よっちき会議」という名前になりました!

報告が遅くなっちゃいましたが、年末年始のタイミングでしっかりと振り返っていきます!
そもそも「式根島ってどこ?」とか、「おせっかい会議ってなに?」って方は、立ち上がりの時の想いが詰まった記事を読んでみてね。

今回は、10月に緊張しながらもなんとか成功できた第0回のレポートです。
今まで地域のワークショップ経験がない中での開催だったので、とっても緊張したな〜


緊張の準備

コミュニティナースに感動し「人生最後の仕事だ!」と動き始めたおじいさんと島医者(私)、そして島外から応援してくれる人と動き始めたおせっかい会議。

今までも「式根島の暮らしをより良くしよう」と話し合い動いてきた人達はいました。
そんな仲間におじいさんから声をかけてもらい、島の公民館でキックオフイベントを開催しました。

参加した方は7名。
式根島出身の人も移住者もいて、島に2店舗しかない飲食店の店長や、島の学校の校長先生、たまたま来島していたベンチャー社長など(!?)
初回からなかなか多様なメンバーでした。

〈アイブレ〉 シナリオ通りのはずが、、

アイスブレーク(アイブレ)も兼ねてワークショップに慣れてもらえるよう
「式根島の好きなところ」を付箋に書き出し、その中から1枚を選び自己紹介に合わせて紹介してもらうことにしました。

自己紹介後に私より今回の集まりのきっかけとなったコミュニティナースの概要を説明しました。

✔健康と幸せには地域の様々な要因が影響すること(健康の社会的決定要因)
✔コミュニティナースは看護師ではないこと

この2点を強調して、
「地域の繋がりの力を活かして健康と幸せを作る活動は、誰にでもできる!」
ということを伝えました。


あなたもコミュニティナースになれる!式根島を元気できる!
というイメージを伝えたつもりが、、

最後に発起人であるおじいさんより、
コミュニティナースに彼自身が感じた魅力を彼自身の言葉で伝えてもらいました。
「式根島はコミュニティの力が強い。私も高齢でコミュニティナースにお世話になる時も近いが、まずは自分自身でできる事をやりたいと思った」

ここまではシナリオ通り!
「どうや!コミナスの素晴らしさとおれらの想いが伝わったやろ!」

そう思って振り返ると、、、
誰も腑に落ちた顔をしていない、、、
眉をしかめて私を見つめている人もいました。

〈ワーク〉 手を動かして、表情が変わった

「やばい、全然伝わっていないやん」
という冷や汗が吹き出てきました。

それでもシナリオを変更するほどのスキルは私にも参加者さんにもなく、
そのままワークショップに進みました。

ワークショップはアイブレの続きで「式根島の好きなところ」を付箋に書き出してもらい、続けて「あなた自身の好きなこと」を同じく付箋に書き出してもらいました。

そしてそれぞれが書いた付箋を1枚の模造紙に貼り出して、似ているものを見つけてグループ分けしました(KJ法と呼ばれます)
するとどうでしょう。

「この付箋達は『場所』かしら、
『自然』と『人工のもの』にも分けられる?」
「『学校の芝生』を書いた人は誰でしょう?
面白い場所ですがどうしてこの場所が好きなんですか?」
「それは私ですね。島の学校こそコミュニティナースのような、みんなの居場所になれる存在だと思うからです」

など色々な言葉が参加者さん自身から出てきました。
どの言葉を間違っていない、式根島と自分自身を思ってこその言葉でした。
参加者さんの表情がほぐれ、自分達自身の言葉で対話が深まっていきました。

誰しもKJ法に不慣れだからそ良い。
みんなであーでもないこーでもないとゆっくりグループ分けが進みました。

集まった付箋とグループ分け結果を、まとめ直してみました

〈まとめ〉 想定外の「やりたい事」

最後にグループ分けしてもらった「式根島の好きなところ」と「あなた自身の好きなところ」を見比べました。
2つのワークで出てきた要素を繋げる活動が、これからこのメンバーで取り組みたい活動のタネになると考えたからです。

今回のワークの全体像を最後に伝えました

結果的に、集まった活動アイデアの付箋の中で、半分近くが島の学校を舞台にしたものになりました。
学校の元校長先生や現役校長先生がいたことで、イベント前は予想もしていなかった活動の方向性になりました。

予想外に対話が深まり、想定外のアイデアも生まれた第0回
次回は実際に学校を会場にして、ここで何が出来るかアイデアを深めることにしました

グループ分けもみんなでやるから楽しい

私はワークショップの運営経験はほぼ無かったですが、参加者さんも長年同じ顔ぶれの島民としか話してこなかったからこそ、自分の気持ちをわざわざ言葉にすることが苦手です。
お互いに不慣れでも「式根島を良くしたい」という想いが一緒だからこそ、
あーでもないこーでもないという時間を大事に対話がより深まりました。

それでは、次回はどんな対話が進み、アイデアが生まれていったのでしょうか?
ぜひ楽しみにしていてください!


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