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ひさびさの一年生

 毎日きげんよく過ごす。そのために何をしようか。したいこと書き出したら、色々あるが、やはり私は小説を書くことを入れてしまう。では、小説を楽しく書くためにどうするか。
 年明けから、そんなことをぼんやり考えていた時、通信制の大学院で文芸コースが開設されると知った。欧米でいうクリエイティブ・ライティングの学部は日本ではまだまだ少ない。しかも完全オンライン。
 たまたま軍資金が手に入ったので、受験することにした。軍資金の出どころはまだ言えない。(まっとうなお金です)受かる自信はなかったが、応募したら合格通知がメールで届いた。
 ということで、4月から大学院の修士課程一年生です。
 昔、小学館の学習雑誌『小学一年生』の「ピッカピカの一年生」というCMがおもしろくて、いまだに話題になっているが、61才の一年生って、どんな形容詞がくっつくんだろう。「ヨッレヨレ」?「ヨッタヨタ」?「デッロデロ」?
 まあいいや。何歳でも一年生は「ピッカピカ」で。実際の私は計算したら小学五十五年生。
 でもまあ、習い事は、過去にも色々と手を出しており。それほど変化があるとは思ってなかったのだが。これが、あったみたい。
 毎朝、目が覚めて、今日はあれとこれをやって、と考える。好きな分野の適度なタスクがある。オンラインの講義を聴いたり、参考図書を読んだり、課題に取り組んだりしていると、あっという間に時間が経つ。パソコンに向かってキーボードを打つと、両の指先を使うせいか、脳がすっきりする。とにかく単位をとらないといけない。お金が無駄になる。主婦だし。
 60代になったからこそ、こういう新しい学びが大事なのだと痛感した。
 そんなこんなで、noteの方は後回し。書いていなかった。やっと学習ペースがつかめてきたので、これからは月一回は近況報告がてら投稿します。でないと病気か、死んだのかと心配されてしまう。
 こんな打ち明け話を書くのもどうかと迷っていたが、まあいいや。
 前期の課題は短編24,000字(400字詰め原稿用紙60枚)で、これも書けるのか不安だったけど、なんとか完成した。講義やワークショップが刺激になったのだ。さまざまな世代の他の学生さんから励みになるコメントをもらった上に、昨日は講師の先生からコメントが返ってきて、あ、じぶん、まだ書けるかも、という気になっている。私は、物書きとしてはチャンスを活かしきれてないというか、色々なジャンルに手を出したが不完全というか。だが、過去のじぶんのどこがまずかったのかに気づくだけでも、得るものは大きい。心のモヤモヤが消える。
 絵本作家の曽田文子さんから、電話がかかってくるたび、「何を書いてるの?」と聞かれ返答できずにいると、「もっと書くのだ」と言われた。文子さんが天使になって、私の背中を押してくれている。
 目標は卒業すること。目的は『がんばっていきまっしょい』の続編を書く。そのために、今日、あれとこれをやる。きげんよくできない場合もあるが、このちょっときついタスクというのが、人間、いくつになっても、成長するために必要なのかも。
 課題で書いた作品を、いずれ、このnoteでも公開しようと思っている。
 ちょっと元気になりました。

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