DNAか環境か意志力か?(50)
ミャンマーの有名な占い師から頂いた金色の仏様に
17本のバラを供えると良いことがある
と言われたのでそれ以来家でそうしている。
僕は干渉していないが。
(ミャンマーでは軍事政権が占い師にうかがって、
方針を決めると聞いたことがある。
この前の民主化前も首都を変えたのは、
占い師に聞いて海に近いヤンゴンでは外国軍が入りやすいので
内陸部のネピドーにしたというのを聞いたことがある)
2年位前にその仏様に供えるアフリカ産のバラの花が
キレイで大きく強そうであったので、
その花のいらない部分を約20本15センチ位ずつ
斜めに切って挿し木にした。
3本根付いた。
葉が出てきたが
そのまま花はなく冬が来て春が来て冬が来て春が来た。
その間植木屋で買った日本のバラは
2種類植えたがそれぞれ年40個ぐらいの花を咲かせた。
この木はアフリカ産のに比べると枝は細く貧相である。
アフリカ産は今年の春は3本のうち2本は葉をつけて
残りは枯れている様ないない様な微妙である。
毎日見ていて頭の中でその木を人間に置き換えている自分がいる。
アフリカ産のものは日本産と見るからに違う。
枝が立派で体格が良いが
日本の土に合わなかったのかも知れないし
日当たりや温度、空気も違うかもしれない。
それでも異国で葉が出ているのが2本ある。
この2本も何年経っても葉だけつけて花は咲かせないかも知れない。
外国から来た知り合いは環境に合って花を咲かせる人もいるが
ほとんどそうとは限らない。
素質なのか日本の風土に合う人も合わない人もいる。
植物も人間も共通のものがあるように思う。
人間は素質よりも意志の力の方が大きいのではないかと近頃思うときがある。
植物も岩の上に生えている松の木などは見ていて
その意志力が感じられる。
時々アスファルトを破って出てくる雑草や花などあったりする。
それこそ生存率は0、0…%以下の確率だろうが
外国から来た人はそんな雑草に心を動かされて
自分も頑張って意志を貫徹しようとする人と
文句ばかり言う人がいるが、
植物はただただ生きるか死ぬかである。
日本人の僕が思うくらいだから
外国人である彼らは比べものにならないくらい思っているかも知れない。
明日のアフリカから来た移民の
バラに栄養剤をひいき目にあげよう。
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