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【YouTube出演】コロンブスの苦悩#2

メンタリストDaiGo氏が経営者のみなさんに当時のリアルエピソードや心境、苦労を伺いするコロンブスの苦悩に識学代表の安藤広大が組織づくりのプロとして登場しお話した内容をまとめています。

メンタリストDaiGoのYouTube番組「コロンブスの苦悩」とは?

「コロンブスの苦悩」
この番組は市場の開拓者をコロンブスと見立て、当時のリアルエピソードや心境、苦労をメンタリストDaiGo氏がゲストと対話する番組です。
 
一番の見どころは「リアルさ」。当時の状況をゲストが語り、メンタリストDaiGo氏がさらに一歩深ぼる形で質問を進めていく。この掛け合いから「当時の状況」がリアルに浮かび上がります。忖度なしのリアルな経営がわかるということで、今後起業や副業を目指す人に人気を集めている番組です。
 
そんな番組の第二回目のゲストは「セルソース株式会社」の代表取締役社長裙本理人氏。
 
医療機関向けに、脂肪由来幹細胞・血液等の加工受託サービス、関連する法規対応や経営管理の支援を行うコンサルティングサービスなどを提供しているセルソース株式会社。識学と同様に最短上場を果たしたセルソースの裙本社長と組織マネジメントの専門家として識学代表の安藤が対談を行いました。
 

会社がちゃんと負荷を与えられる環境があれば人は育つ


「会社がちゃんと負荷を与えられる環境があれば人は育つ。」

識学では「負荷」を正しく社員に与えることを推奨しています。負荷とは、目標の設定と評価を行うことです。「目標のない組織」が一時期もてはやされましたが、果たして今の若者、ひいては現代を生きる社員に対して本当に有効なのでしょうか。
「平成30年版子供・若者白書」によれば、仕事をする目的に対して多かった回答は「収入を得るため」が84.6%。「仕事を通して達成感や生きがいを得るため」が次いで15.8%と、当たり前ですが生きるために仕事をしていることがわかります。

双方に共通するのは「成長」の一択です。自社だけでなく、他社でも活躍できる人材を育成するためには社員を「成長」をさせなければなりません。

それでは社員を成長させるための秘訣はなんなのでしょうか。それが「目標設定」であり、結果を明確にすることです。結果が明確になることで、不足が明らかになります。そして不足を認識し、行動を変化させることで人は成長していくのです。

例えば毎週の会議で目標に対し「できた」「できてない」を報告し、不足を明確にする機会をつくる。ここの「負荷を与える機会」が会社の仕組みとして出来上がっているかが大切になります。

目標と結果を明確にするポイントは、部下の免責を極力排除してあげることです。自分事・自分に原因があると捉えられない限り、人は成長しません。また「頑張っている」などの態度を評価しないこと。とにかく上司と部下の間で認識のズレが無いよう、出来る限り定量化(数字)して落とし込むのが大切です。

数字で評価・管理することの大切さ

とにかく評価は数値・状態で管理することが大切です。

しかし、数字ばかりで管理すると、クリエイティブな思考は生まれてこないのでは?と疑問を感じられる方も多いかもしれません。実際「コロンブスの苦悩」の番組内でも、裙本社長から下記のようなご質問がありました。
 
「定量的にKPI設定できればいいが数字で評価が難しい職種の場合どうやって数値するのか。またKPIで管理すると数字的になってしまい、クリエイティブさや突発的なアイデアが生まれにくくなるのでは。」

たしかに、クリエイティブな思考が求められる場合は、数字とトレードオフの関係にあるのかと思われがちです。ほかにも、経理部や総務部などは目標設定が難しい。そう思われるのは不思議ではありません。ですが、もちろん管理部門であったとしても「定量化された目標」を用意することはできます。

「例えば総務のスタッフに対しては「タスクをこなした量」をポイント化し、そのポイントを今月何点稼げたかということで評価する。総務の人たちは9割くらいがルーティーンワーク。点数を稼ごうと思ったら、いち早くルーティーンの部分を終わらせ、浮いた時間で他のタスクでポイントを稼ぐとプラスになるというような評価制度を用意している。」

これは、同番組内での識学代表「安藤」の回答になりますが、上記のように管理部門であったとしても管理は可能なのです。

また、クリエイティブな思考が減ってしまうのではないか。というご質問に関しても、弊社では明確な回答を用意しています。

人は一定のルールがあるからこそ、自由に思考ができます。

例えば数値目標のない「自由な」会社を想像してみてください。ただし誰しも「自由」の定義は異なります。ここでの自由とは、あくまでも話者の主観的な自由のことを指してしまっているのです。

そのため
・自由と聞いたのに上司にいつも監視されている気がする
・自由にやっていいと言われたので新規事業の企画書を作成したら怒られた
・自由に仕事をしているだけなのに、サボっていると思われてしまっているらしい

などと無駄なストレスが生じてしまいます。

上記のような状態に陥っている企業をみると、むしろルールにもとづいて動き「結果」だけをちゃんと握っている会社のほうが、自由なのではないでしょうか。

目標を達成するための行動は自由です。例えば、広告でCPAをさげるためにABテストを繰り返し実施する。話題のリスティング方式を試してみる。今まで利用してなかった配信面も使ってみる。など、目標があるからこそ人はその目標達成に向け工夫できます。

つまり、結果を出すという目標に向かって皆必死に頭を使うので、数値目標がある方がよりクリエイティブに働くことが可能になるのです。

目標達成に向けての目標は設定するがプロセスには介入しない。アプローチは一定のルール内であれば自由。だから目標達成のためのイノベーションが生まれてくる。

一定の負荷がある会社が上場をしていくのにも、そうした理由があるのかもしれません。

まとめ

不足を認識する為には、目標と結果をセットで捉える報告体制にし、かつ認識がズレないよう出来る限り定量化(数字)すること。また、自分事として捉えない限り不足として捉えることできないため、部下の他責は排除。自責で認識させることが「会社がちゃんと負荷を与えられる環境があれば人は育つ」という状態です。

会社が株主から比較・検討されているのと同様に、従業員もまた会社から評価されます。従業員を守るためにも、一定の負荷は必要なのではないでしょうか。

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