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愛育病院出産レポ

書こうと思った理由

新型コロナウィルスのオミクロン株が流行中でまん延防止等重点措置が適応中の2022年2月に39週5日で愛育病院で無事に第一子を出産した。

産後2ヶ月半の現在、不安だったり大変だった出産時の記憶をどんどん失っているので書き記しておきたい。

この記事は下記の目的で書いていきます。

  •  自分用の思い出メモ

  • イージーモードの出産例の情報をネットに残す

  • 病院名を併記したレポをネットに残す

ネット上にはお産の大変or怖いエピソードがたくさんあるので妊娠中は出産が怖い気持ちがあった。私のお産はかなりイージーモードだったので、そういう例もあるよ、という情報を微力ながら、出産が怖い妊婦さんに向けて残しておきたい。

また、自分が妊娠中は病院名を入れてブログ等を検索することが多かったが、ネット上では身バレを防ぐため具体的な病院名を伏せた体験談が基本で、アクセスできる情報が少なかったため「病院名+出産」で検索に残るようSNSでなく記事に残しておきたいと思った。

新型コロナウィルス対応で通常時と異なる点

出産時

  1. 立会出産なし

  2. 出産時のマスク着用

  3. カンガルーケアなし

初産で一人で出産に挑むのが物凄く不安で、日々変わる立会出産の対応を病院のHPで頻繁にチェックしていた。夫のみ立会可能→N95マスク着用にて夫のみ可能→全面不可、と対応が変わり、出産時には立会不可(2022/05現
在、立会出産復活)

胎児発育不全で不安だった時期に立会不可が決定し、少し泣いた…

その分、普段は禁止されているであろうLDRでの電子機器の使用がOKになっていたので、通話しながら出産前後を過ごせた。

出産時のマスク着用は普通の不織布マスク、特に息が苦しいとは思わなかったが、マスクの上から酸素マスクを当ててもらったときは少し笑えた。

出産後

  1. 面会なし

  2. 荷物の受け渡しに制限あり

面会なしのため、夫は退院まで赤ちゃんに会えず。これはいい面もあって病棟に面会者がいないので、大部屋でも静かに過ごすことができた。

荷物の受け渡しはinもoutも不可、当初は時間指定でinのみ可能だった。最低限必要なものは院内の売店で買えるので、売店が休みの祝日以外は乗り切れる。

出産前後の様子

出産 -15時間(08:30)

元気に散歩、8000歩ほど歩いてファミレスでモーニングのパンケーキを食べる。

出産- 10時間(13:30)

昼食を作って食べた後、少しお腹が痛いかも?と感じる。家事をしようと思っていたが収まるまで〜と思い横になり、15時頃まで痛いながらも寝る。

出産 -7時間(16:30)

お腹は時々痛いが前駆陣痛でも本陣痛でもお風呂に入っておくと良さそうなので入浴。入浴中も不定期ながらおよそ6分間隔で痛い気がする。

17:20頃 陣痛疑惑だったので在宅勤務中の夫がミーティングをキャンセル。

出産 -6時間(17:38)

17時台の陣痛履歴

間隔は3-7分とバラバラながらも重い生理痛のような痛みがあるのでLDRに電話する。生理痛と排便したい様な感覚が合わさった痛みを感じる。
生理痛が軽いタイプなので想像で「重い生理痛のような痛み」と伝える。家から産院までの移動時間を伝えると「前駆かもしれないけど、5分間隔になったらまた電話してください」とのこと。「陣痛の進みを良くするのにお風呂に入るといいですよ」と教えてもらうも、すでに入浴後。

YouTubeで1本だけ見た、いきみ逃しの動画の方法で息を吐きながら乗り切れたが、これは後々考えると失敗だった。強がらずに痛がっていれば良かった…

最後かもしれないから〜とお腹の写真や動画を撮る。

18:25頃 ちらちら様子を見ていた在宅勤務中の夫が終業。一応まだ前駆かもしれないので夕食の支度(結局食べなかった…)&テニスボールで腰を押してくれる。

18時台の陣痛履歴

18:30頃に3-4分間隔になったので再度電話。電話口での産婦の様子から進み具合を判断しているらしく、いきみ逃しがうまくいったのと強がって余裕を醸し出し過ぎたため、まだまだと判断される。

陣痛が来ているときはフーっと息を吐くことしかできないが、来ていないときは結構なんでもできる。

ちょっとお高いお菓子の賞味期限が迫っていたが、ここで食べると無痛分娩の麻酔が使えないので我慢する。

出産 -4時間(19:20)

19時台の陣痛履歴 間隔が揃ってきた

3分おきに1分間痛いので、「前駆でもいいから流石に病院に行きたい」と伝え、OKが出る。
夫が登録済みの日本交通の陣痛タクシーを呼び、5分程で来た気がする。

部屋から陣痛タクシーまでの移動時にお股に何か挟まっている感覚を得て「産まれちゃう!?墜落産!?」と焦りまくる。人生で1番焦った。

移動中も「タクシーの中では絶対に産みたくない!!」と必死でいきみを逃す。

降車時の支払いが不要になるGO Pay決済を利用したので降車時にスムーズに降りられて良かった、夫が支払いでもたついていたら「早く!」とキレていた、間違いない。陣痛タクシーの登録をしたら夫婦とも対応の支払いサービスも登録しておくのがオススメ。

出産 -3.5時間(19:56)

夜間受付から車椅子で移動させてもらって、LDRへ。自力でも移動できそうだったが夫のアドバイスにしたがって車椅子に乗せてもらって良かった。

20:05 着てきた服から、病院のパジャマに着替える(病院の定番、柴橋商会のネグリジェ)途中に陣痛が来るのでヨロヨロ。着替え終わるまでは助産師さんもおらず1人、心細い。この頃には陣痛が来ると少し汗をかいていた。

着替え終わって分娩台で内診を受けると子宮口全開大とのこと、なんてこったい。結果として、挟まった感覚は膜に包まれた羊水がとびだしているとのこと、なるほど。
ここから家に帰されることはないことを確認して病院周辺で待っていた夫に帰宅するよう伝える。

助産師さん「電話口でも来てからも声もあげずに落ち着いた様子だったので初産婦だし6cmくらいかと思った」とのこと。強がっていたのが裏目に出る。次回があれば絶対にすぐ痛がる、学んだ。

ここから最後まで担当助産師さんが対応してくれる。
このあたりが体感した痛みのピーク。

麻酔を入れなければ後1時間位で産まれるかも、とのことだったが、まだ痛みは強くなるとのことなので無痛分娩を希望する(さよなら20万円、でも今年イチ価値のある20万円の使い道だったよ)

全開でも、まだいきまない方がいいとのことなので、引き続きいきみ逃し。このあたりでは逃してはいたが、我慢できずにちょっといきんでいた。結局最後まで声を上げるのは我慢できるくらいの痛みだった。

出産 -2.5時間(21:03)

麻酔科の先生に麻酔をいれてもらう!!!最高!!!

同意書にサイン後、薬剤の用意で1人でLDRにいたが、夫と通話しながら乗り切る。腰椎に針をさすときに陣痛が来ており、背中を丸めた姿勢のためいきみ逃しも難しく辛かったが、ずれると怖いので動かないように頑張る。

ヒヤッとした間隔とともにすぐ麻酔が効く。痛みが1/6くらいになって、陣痛が来ているのはわかるが大して痛くない状態になる。現代医学のすごさにテンションが上りまくる。無痛ハイ。

様子見でまた1人になったので家族に電話したり、LDR内や自分の写真を撮ったり、Twitterしたりする、余裕。

出産 -75分(22:15)

麻酔をすると陣痛が遠のいて間隔が開き始めたため、破水をさせて促進を狙う。

この頃には膜がお股の入口辺りまで出てきていたが、膜が強かったため破水していなかった。産科の先生が指で破水させようとしたが、膜が強すぎるためハサミを取りに行き無事破水。

結局狙ったほどは進まなかったため、2022/02/22 22:22 に陣痛促進剤の使用同意書にサインする。「2が並んでいますね〜!」とか終始雑談をするくらい余裕。

出産 -28分(23:00)

促進剤を用意してもらい点滴開始、30分に1単位づつしか投与量を上げられないため時間がかかると言われるが、点滴に追加後30秒で効き始める。夫との電話口で進捗を共有していたが、「あ、なんか効いてきた」となり 23:05 からそのままお産に突入。

医師が2人、助産師さんが3人くらいになる。

ここに来て初めて本格的にいきむ。
どこかの段階でサクッと会陰切開される、もちろん無痛。

出産 (23:28)

1回の陣痛で2回いきむ×2回 + ちょっといきみ で無事娘出産。
へその緒2重巻きだったが、よくあることらしい。

赤ちゃんの頭が挟まっている感覚がすごくわかるし、そこまで痛くないので進み具合を冷静に見届けられる、無痛分娩最高。

出産 +2分(23:30)

シュルッと胎盤が出る。

カンガルーケアはないが、近くに置いて赤ちゃんと2人の写真を撮ってくれた。赤ちゃんは小さいけど、股から出てくるには大きすぎる。

多分余裕があったのでホニャホニャ泣いている産声を動画収録。
赤ちゃんは新生児室へ移動。

出産 +1時間(0:30)

お股をチクチク縫われ続ける。
お股の挫創からの出血がじわじわ止まらないので様子見。

出産 +2時間(01:30)

子宮の収縮が悪く出血が止まらないため、お腹側から子宮に注射、痛くはないがビビる、点滴追加。

このあたりのどこかで人生初導尿される(900mlでる)「人体ってそんなに尿を貯められるんだぁ」と思う。

出産 +2.5時間(02:15)

出血が落ち着き、胎盤を触らせてもらったり身体を拭いてもらったりする。最終的に出血量は700ml程度でやや多め。ここで持参したパジャマにお着替え。何ミリリットル入っているかよくわからない鶴瓶の麦茶(ストローキャップ付き)をやっと1本飲み切る。導尿2回目。

出産 +3.25時間(02:45)

車椅子で病室に移動。

諸々の説明終了後、早くも母子同室開始。
出産1日目から母子同室運用らしいが、出産0日目が30分しかなかったためスピード母子同室。右も左も分からない内に「はい!面倒見てください!」ふにゃふにゃの生き物の生死を握っているストレスがいきなりのしかかる。

地獄の授乳合宿編に続く。

愛育病院を選んだ理由

産婦人科で「産院の希望ありますか?」と聞かれて、無痛くらいですかね〜と伝えた結果、セミオープン先として紹介されたためだ。本当に何も考えていなかった、もっと真面目に考えるべきだったと反省しているが、結果として24時間無痛分娩もできて、大満足。

初めから総合周産期母子医療センターの愛育病院で産むというのが決定していたため、切迫早産や胎児発育不全と診断されていたが、もし早産or低体重で子がNICUに入ることになっても予定していた産院で産むというのは変わらず、考えることが減って安心できた。

感想

立会出産不可だったが、結果としてギリギリまで家で夫と一緒に陣痛に耐えていたことになり良かった。麻酔投与後はテンションが上りまくったこともあって一人でも大丈夫なくらい余裕があったので、出産が不安という意味で立会があったら良かったのは、病院についてから麻酔までの1時間程度だった。(夫が出産に参加するという意味では立ち会ってほしかったけど)


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