休職日記(1)
私は、とある公立学校の教員です。
この度、休職することになりました。
きっかけは昨年度までさかのぼります。
新採用から数年。ようやく初担任となり、学級経営も自分の視点ながらも順調に行っていました。
「このまま3年間をかけて彼ら彼女らを育てるぞ」
意気込んでいたその矢先でした。3月のことです。
「生徒数が足りず、1名先生を異動させなければならなくなった」
「申し訳ないが、あなたが異動となった」
大好きだった職場、同僚、そして子どもたち。
いきなりのお別れになってしまいました。
そして、異動した先の学校は、申し訳ないですが前の学校と雲泥の差でした。
管理至上主義の上司、圧倒的に足りない設備環境、引継ぎがうまくいっておらず「ゼロ」から取り組まなければならない校務。言うことを聞かず自分勝手に遊びまわる生徒。当たり前のことをきちんとできた、前の学校とは正反対のところでした。
色々と策を講じましたが、段々と好きだった授業も「なんでこんなことをやっているんだろう」と思うようになってきました。
そんな授業中でも、気になったことを授業中にもかかわらず指摘する校長や生徒の何気なく放つ「傷つく一言」。
もう限界でした。
出勤して荷物を置く前に、マシンガンのごとく同僚からの仕事の割り振り。
初めて階段に座り込むほど限界まで来ていました。
決定打だったのは保護者の対応。
手厚い配慮をしたにも関わらず、まるで「そこまでするのが当たり前ですよね」といわんばかりの口調と返答。
心の中で何かが壊れた音がしました。
4月末から心療内科に通院していましたが、本当に限界でした。
受診したときには理由はわからないですが、涙が止まらなくなっていました。
こうして、休職の診断がなされ、今日まで至ります。
休職中も心寂しいときがあったり、傷つくこともたくさんあります。
妻とのケンカ、家事ができない自分に対する劣等感…。
毎日へこむことばかりです。
同じ境遇を経験した同期から、
「単に休むだけだと何も意味がない。ちゃんと何がいけなかったのか分析しないと」
とアドバイスをもらいました。
正直、「戻ってきても同僚、生徒、保護者から冷たい目で見られるのではないか」、「劣等感ばかり味わう日々になるのではないか」と不安でどうしようもない数日間を過ごしています。
時々、noteを綴っていくことで、復帰するために必要な何かを見つけられればいいなと思っています。