読書記録:『潜在意識をとことん使いこなす』

潜在意識をとことん使いこなす/C・ジェームス・ジェンセン
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昨年の始め頃、引き寄せの法則についての本をやたらと読んでいた。なぜそんな法則があるのか、それが気になって仕方なかったのだが、途中で鬱が酷くなり読んでいなかった本を読んだ。そしたらなんとまあ量子論の話が出てきて驚いた。

引き寄せの法則といえば、単純に言ってしまえば「願った事は叶うんだよ!!」という話である。ただしそのためにはただ願うだけでなく、その願いを毎日唱えるとか目につくとこに書いておくとかして、常に意識しておくことが大事だという。そんなわけあるかいと反論したいところだが、数多くそんな本が出版されている以上は何かあるのだろう。そのカラクリが、私は知りたい。そう思って辿り着いたのがこの本と明日上げる本の2冊だ。

潜在意識という不思議な何か

潜在意識は、意識が出した「命令」をすべて遂行している――それがよい結果になるか悪い結果になるかはおかまいなしに。

意識は我々が普段こうして思考し行動している部分、潜在意識とは無意識で、思考の外側で働いている部分だ。この潜在意識というのがなかなか曲者で、「意識の思うこと考えることを遂行する」部分でもある。

「願っているのに叶わない」。そんなことがある。引き寄せの法則なんて嘘じゃないか。そういう人というのは、”願い”と”期待”が食い違っているそうだ。どうせ叶うわけない。どうせ私なんて。心の中のどこか隅の方にそんな考えがこびりついている。自覚していたり無自覚していたりは人それぞれだが、その考えはずっと意識にある。だからずっと長くいるそちらの”期待”の方を潜在意識は叶えてしまうのだ。

アファメーションと量子力学

なりたい自分になるため、結果を引き寄せるため自分に暗示をかけるようにすることをアファメーションという。引き寄せの法則について知っている方なら聞いたことがあるだろう。

『思考のパワー』(ダイヤモンド社)の中で、ブルース ・H・リプトン博士は次のように述べている。
「私たちの心は、私たちが体験している世界に積極的に働きかけて協働している。つまり、自分の考えを変えることによって世界を変えることもできるということだ。
 (中略)
量子力学は、私たちの心が処理する情報は、私たちが生きるこの世界に影響を及ぼしている、ということをはっきりと実証しているのだ」

量子力学においては、観測した時点で結果が決まる。観測するまで、結果は決まらない。様々な可能性に満ちている。観測は人間がいなければできないことだ。この世界の観測者は自分自身。観測結果を確定させることは難しくとも、望んだ結果へ辿り着く確率を上げることは可能だ。

邪魔している潜在意識の中の自分

この本によれば人は1分間に150~300語の割合で心の中で語りかけているそうだ。1日にすると4万5千~5万語になる。例え望むものがあったとして、数万の言葉の中に埋もれてしまうのはしょうがない。

そして最初に書いた、自分の願いを邪魔してしまう期待について。

否定的な習慣、無意識での考えというのは、6歳までに植え付けられてしまうそうだ。大体の人はその頃の記憶はあやふやだ。けれど周囲の大人達から言われて植え付けられた習慣、考え、または経験した恐怖体験などはしっかりと潜在意識にこびりついて残っている。

それは気づいていなければ気づかなければならない。そして自分の邪魔をしてくるその自分を変えてやらなければ、引き寄せられない。

そのためにアファメーションを利用する。無意識にもそう考えられるようになるまで繰り返し、自己暗示をするのだ。

もうひとつの意識 ”超意識”

モーツァルトは曲を考えて生み出したことはないという。頭の中に流れてくる音楽を書き留めただけだ、とそう言ったそうだ。ベートーヴェンとストラヴィンスキーも似たような事を言っていたし、作家のエマーソンも考えて書いたのではなく別の力が自分の手を使って書かせるのだと言っていたそうだ。

潜在意識は自分の記憶から構築されているものだ。しかし超意識は、もっと大きなところと、宇宙と繋がっている、そう考えられている。

仕事や生活で何かアイデアが欲しいとき、その事を考えていない、別の事を考えたり行動したり、あるいは何もしていないときにいきなり閃いたことはないだろうか。それが正に超意識だと、そう考えられている。

引き寄せの法則とは

世に出回っている引き寄せ本はアファメーションのやり方ばかり書いていて具体的に何故そうなるのかが書いていないものが多い。そして行き着いたのが意識について。だが意識についてはこのブログで書いてきたように不明な部分が多いものだ。結局、引き寄せの法則というのは非科学的なものなのかもしれない。

だがしかし、引き寄せというのは実際にあると、私は思っている。引き寄せたのではないか、という出来事が何度かあったから、私はそう思う。そう思いたい。

願えば叶うという方が、誰だって嬉しいではないか。

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