「結婚してくれますか?」その言葉の破壊力を知った日。
日本最大級の観覧車の中。
「実は渡したいものがあって…」と言い出した彼に、
「うそ!うそや!」と言い出し、
第一声としてなんてセンスがないんだと最も後悔している34歳。
プロポーズを受けました。
プロポーズから後までのいろいろ
・プロポーズフラグ
・当日
・そのあと
プロポーズフラグ
2023年12月上旬、ベッドのシーツを変える為、枕をどけた。
すぐさま、枕を戻した。
何故なら、枕の下から、指輪のサイズを図るアイテムがでてきたからだ。
(え、これ、そうやんな。なんで枕の下?ばれてる!ばれてるぞー!)
結婚の話は、出始めていたしので、びっくりより、
この詰めの甘さがかわいくて、にやけが止まらない。
考えた。
いうべきか、いわぬべきか。
いや、言わないな。彼の頑張りに水を差したくない。
そのときの私は、てっきりクリスマスにプロポーズしてくれるのだろうと思っていた。素敵なケーキも予約してるし、おうちで二人で過ごせるし。
クリスマス当日。
ディナーは私の料理で、ケーキは彼の担当、仲良くおなか一杯になって、
いつも通りお風呂に入って、いつも通りお布団に入った。
……………あれ?え、あれ?ちがった!?
そそそそしたら、年末年始かな!
毎年、関西に帰ってるけど、今年はふたりでおうちで過ごすし!
大晦日。
紅白歌合戦をみて、年越しそばを食べて、仲良くおなか一杯になって、
いつも通りお風呂に入って、いつも通りお布団に入った。
……………んあれぇ!?え、あれ?ちがった!?また!?
こここここれは…いつ…?なんだ…?わからん。
(ここで自分以外にプロポーズするかもとか言う想定はなかった。)
すっごい事前準備なのかもしれない。1年計画くらいの。
だってもうタイミングない気がする。ほんとに。
と思って、一回忘れることにした。
当日
その日は突然やってきた。
この日はいつもと変わらないおでかけの日。
ふたりとも休みの日の朝はベッドからなかなかでられない。
彼はいつまでも私にしがみついている。
それがかわいくて、結局自分もベッドでうとうとしてしまう。
ゆっくり起床したのちに、簡単に朝昼兼用のごはんを食べて、
歯を磨いて、着替えて、髪の毛をセットして、いざ出発。
この日は、ふたりの休みが久々に合致したデートの日だった。
迂闊にも、ミントブルーのニットとカーディガンがリンクコーデのようで恥ずかしい。
水族館についたら、三連休だからかとんでもない人の数に驚いた。
こどもからおとなから外国人までわんさかいる中を少しずつ少しずつ見学した。途中、あまりの優雅な魚の泳ぎが、睡魔を誘いはじめ、ふたりで座ってうたたねした。
館内からでると、陽が傾き始めていた。
そろそろ帰ろうかというとき、
彼「観覧車、のる?」
そういえば、駅についたときにも言ってたなぁ。
正直に言うと、私は観覧車はそこまで得意ではない。
だから、どっちでもよかったが、彼が2回聞くくらいだから、
乗りたいんだろうなと思って、「乗ろうか」といった。
乗り込む直前で、いわゆるアトラクションフォトのお姉さんがいて、
「お写真いかがですかー?✨」
私「あ、大丈夫です。」
ドライ。ドライすぎる。
そのまま観覧車に乗り込み、私は久しぶりの観覧車に緊張していた。
彼と1日の話をしながらだんだん上っていく観覧車は、
夕焼けから夜景へと移り変わる頃だった。
「もうちょっとで頂上かなぁ」と言っていたら、
「実は渡したいものがあって…」と
彼はコートのポケットからおもむろに小さな箱を取り出した。
「うそ!うそや!」と言い出し、私はオロオロしていた。
でも、きちんと話を聞かないと、いけない時だ。
私に向けた、プロポーズの言葉は、本当は録音しておきたかったくらい、
嬉しかった。
彼が結婚を考え始めた時のこと、
やっぱり結婚したいと思ってくれた時のこと、
プロポーズをきちんとしようと思ってくれたこと、
私は、泣きながら、しっかりと聴いていた。
「結婚してくれますか?」
その言葉に、
「もちろんです。」
と言った私は、最近彼と見ているバチェラージャパンの影響を受けすぎている言葉に、後から大変恥ずかしくなったのは言うまでもない。
そのあと
彼に聞いた。
・なんで、この日にしたの?
→実は指輪の制作が間に合わなかった。笑
・観覧車、乗らなかったらどうするつもりだった?
→海辺でプロポーズしようと思ってた。
(でも、実際はもう海辺への入り口は閉ざされてた。笑)
・リングサイズのサンプルは、見つかってないと思った?
→それよりも寝ている間に測っていることがばれてると思ってた。
(それは残念ながら気づいていない)
ちなみに、もらった指輪は、実際の私のサイズの+3号くらいだった。
何故?笑
と思ったが、まずリングサイズサンプルの前に測ったとき、お酒を飲んで爆睡をかましている私の指は、17号をたたき出していたらしい。
それはおかしい!と職場の方々のアドバイスを受け、サンプルリングを入手し、これまた慎重に睡眠時を狙った結果、余裕のあるサイズになってしまったようだ。
私の前職の経験から、チャペルやらバラの花束やらヘリやら数々のプロポーズを見てきていて、それはそれはプレッシャーの中で、彼がいろいろと考えてくれたプロポーズは、何よりも嬉しいプレゼントになりました。