大人になったらどうせ勉強の大切さはわかる
勉強はしといた方がいい。
学生上がりの20代、悟るように言う30代、なぜか少し怒ったように言う40代、諭すように言う50代などに言われた言葉No. 1だと思います。
これを言われたとき学生時代の頃は「はいはい、またですか。そんなこと言われなくてもわかってますよ」と顔には出さずとも(そのつもりでしたがきっと出ていました)、うんざりしていました。
ですが歴史は繰り返すと言われるように、学生を卒業し大人と言われるようになってから学生と会うとあの呪いの言葉を自分も気付けば発するおじさんになっていました。
なんて嫌な大人だ。こんな大人にはなりたくなかったのに何も考えずとも言ってしまっていた。
僕は自分を責めました。なぜ言ってしまうんだろう。
でもほんとなぜ言ってしまうんだろう?
一度深く考えてみるいい機会かもしれない、と思いました。
子供の頃、あんなに嫌だった勉強をなぜ大人になれば勧めるんだろう。
苦労しないためとか、いい会社に入るためとかそんな表層的なことだけでは恐らく言わない。
別にいい会社なんてものは人それぞれで、大企業だから良いということはないなんてことは社会人になったからこそわかっているつもりだ。
それでもつい「おはよう」くらいの軽さで言ってしまう呪いの言葉「勉強はしといた方がいい」は、一体どんな魔力を持っているのか解明していきたいと思います。
義務からの解放
僕の友人に理容師をしている人がいます。
その友人が働いている理容店は少し変わっていて、理容店なのに服を販売したり、オーダーメイドでスーツを作れたり髪を切る以外にも色々しています。
その中で理容師1人1人にそれぞれ担当がありその服を売るためのモデルであったり、そのための写真を撮る人だったり、SNSで店のことを知ってもらおうと活動したりと、みんなそれぞれ自分にしかない仕事をやっています。
そして友人はInstagramでの広報担当をしており、お店のアカウントを使い日々発信しています。
そこではお店のメニューを宣伝するだけではなく、こういう大人になってほしい、髪を切ることを通してイケてる大人になってほしいなど理想の大人を掲げてその手段としてお店を利用してみてはいかがですか?と投げかけたりしています。
その裏側について友人と話していて、友人は「もっと表現方法とか投稿内容の幅を広げるための知識が欲しいから毎日勉強してる。まさか大人になってこんな勉強するとは思わなかった」と言っていました。
この友人は勉強が大嫌いで、何としてでも勉強から離れたい早くお金を稼ぎたいと大学には行かず高校を卒業してから理容師の道に進みました。
その彼からまさか「毎日勉強をしている」と聞き、驚きを隠せませんでした。
そして次の日の投稿を見てみると、第一印象の大切さを心理学を利用した内容で説明していました。
そこから見た目の大切さに誘導し、そのためにうちのお店をお使いくださいと訴求しており、友人の勉強の成果が出ているとまるで学芸会を見た母親のように感動していました。
ここからわかったのは勉強はやらされるものではなくて、目の前に必要になったときにせざるを得ないもので、それを身に付けたときに成長を実感出来れば自ずと勉強の楽しさはわかってくると感じました。
僕自身も社会人になり経理職をしていて、そのなかで勉強し簿記2級を取るための勉強をし楽しかったことを覚えています。
それが仕事で活かせたとき、成長していることを実感出来たことで勉強の楽しさ、知識を見つける喜びのようなものを感じました。
どうせ大人になったら勉強の楽しさはわかる
学生の頃の勉強というといい会社に入るための道具であり、手段でした。
何か明確なものに役立つわけではなく、それでは苦痛に感じるのを当たり前です。
でもその中で楽しさを見出したり、何かを知ることの喜びを見つけた人は勉強出来る出来ない以前に賢い人だなと思います。
そういう人は大人になっても勉強をし、気付けば勉強を勉強と思わなくなり楽しいからしていた、なんてことにもなる人もいます。
でもそうじゃなくても、勉強から逃げてきてもどこかでいずれは勉強というものが立ちはだかり、その時に初めて勉強の大切を知り、それを超えると「ああなんだ意外に楽しいじゃん」と多くの人がなるのかなと思っています。
何かを知ることの楽しさ、新しいことを知る喜びみたいなものは、強制されない勉強だからこそ得られるもので、いわば大人の特権なのかもしれません。
なので勉強を義務付けられていて苦しんでる人へ。
投げ出しちゃえ。
とは言えませんが、偏差値の数字が自分の価値の優劣ではないことだけは覚えていてください。
いつからでも学ぶことは出来ます。
ただ歳を重ねるほど言い訳が簡単になるので、学ぶのは早いうちがいいかなとは思います。
だから社会人定番の呪い言葉は今日も言います。
勉強はしといた方がいい。
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