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3月の活動報告

3月に着任してから、1ヶ月が過ぎましたが、多くの人に出会い、三原の話を聞いて、日々勉強させてもらっています。

近況報告として、3月中はとにかくここに来るまでに構想していた戦略を、がむしゃらに進めてきました。
具体的には、空き家のワークショップの開催、空き家の無料相談会の実施。
そして、誘われたイベントに全て参加すること、他の地域おこし協力隊員の活動場所の視察に行くことです。
目的としてはとにかく私の顔を知ってもらう、空き家の相談の人だと認識してもらう、ということでした。
結果、得られたことも多く、これからどう動いていくのがいいのかを考えられるいいスタートダッシュだったと思います。

しかし、色んな人の話を聞いたり、私への接し方から、少し、自分の中で「違和感」を覚えることもありましたので、今日はその「違和感」について触れながら、今後どうしていきたいかについて書いていこうと思います。

少し話は遡りますが、私は三原に来る前、埼玉県で活動していました。
主に、空き家を再生して、地域の交流の場作りだったり、飲食店開業のための企画、工事のお手伝いをしていました。
私はまちづくりという生業がとても魅力的に感じ、自分がいつか定住する街のまちづくりに貢献したいなと常々感じていました。

話は変わりますが、この記事を読んでくださっている方に一つお聞きします。空き家の利活用を通じたまちづくりをする際、一番のネックになるのは何だと思いますか?

様々な答えがあって、どれが正解ということはないのですが、私個人としては、「空き家所有者への交渉」だと思っています。
お持ちの空き家を、地域の発展のために活用させていただけませんか?
三原市を、みなさんで盛り上げましょう。
といった交渉が一番時間がかかり、難航すると思っています。

ただでさえネックになるこの問題を、例えば埼玉からポッと出の、大工を名乗る若者がいきなり交渉してきて、誰が快く「よし、やってみなさい」と言ってくれるでしょうか。否。
だから私は「地域おこし協力隊」として、三原市に入ったのです。
交渉の余地を与えていただくために、自分が生業にしたいことを、より現実的にするために私は個人事業主、つまり民間であるが、市役所から業務委託をうけているという市民にとって信頼できる、ポジションにつきました。
そして、三原市のまちづくりに協力的な方とも繋がりやすいというメリットもありました。
私にとって縁もゆかりもない土地で、まちづくりに携わろうと思ったら、地域おこし協力隊になる、これが最適解だと私は思いました。

前置きが長くなって申し訳ないのですが、初めに書いた「違和感」について書いていきます。
先述した通り、私が生業にしたい「空き家の利活用を通じたまちづくり」、に対し、改めて私が三原市にどういうミッションを与えられて地域おこし協力隊になったのかというと、
「空き家の利活用を通じた移住人口、関係人口の創出」
です。
「空き家の利活用を通じたまちづくり」≒「空き家の利活用を通じた移住人口、関係人口の創出」
だと私は考えています。もちろん、私のまちづくりの構想には、空き家再生によって移住者を増やしたり、ゲストハウスを作ったりというのも入っているので、何が言いたいかというと、私と三原市の利害関係が一致いていたのです。

たまたまです。

私は探していました。まちづくりができて、地域の懐に入ることができる場所を。

色々な地域おこし協力隊を検討しました、視察にも行きました。

そして一番三原市が良かった。ここでならやれる、そう思いました。

それだけです。だから私は、三原市のためにここに来たかと言われればそうではありません。どちらかというと、私の生業のためにここに来ました。
結果的にはそれが三原市のまちづくりに貢献できる、そう思っていますし、三原市もそう思ったから私を選んでくださったと思っています。

ある地域の方に言われました。「四方くん、三原市のために3年間地域おこし協力隊として活動してくれるんだよね。嬉しいよ。頑張ってね。」
この言葉の違和感に皆さんは気づかれますでしょうか。

では、終わりに今後の活動について

私はあくまで民間事業者です。
空き家を何でもかんでも地域のために直すわけじゃありません。
地域のためになんて綺麗事を並べても、自分が食っていけなきゃそれが一番よくない。まずは自分、それから地域の順番です。
空き家バンク登録数を増やすことは私にとってメリットがあるので引き続き行います。そして、早い段階で空き家を自ら購入もしくは借りて事業を作ろうと思います。

付随して、うちの地域にあるあの空き家を利活用して、何か始めてくれないかといった相談、お受けします。そこで何か始める可能性もあります。
しかし一方で、この地域にはこんな課題があって、空き家もその中のひとつだから、どうかこの地域に入ってきてくれといったご要望には、「今はまだ」お応えできません。
ですので、お断りさせていただくことになると思います。

とはいいつつも、まだどんな事業を始めるか具体的には決まってないので、気軽にご相談いただければと思っています。

現段階での構想としては、地域ごとにお試し移住物件があった方がいいと思っていますので、候補物件ご紹介していただければと思います。
市街地エリアはゲストハウス兼お試し移住物件がいいのではと思います。

引き続き、よろしくお願いします!!


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