知らない誰かの数分の暇つぶし

ほんの少し忙しい日々を過ごして更新をナオザリにしていました。習慣を少し手放すと、再開が何だか億劫になってしまいますよね…。

思えば再開をする勇気って、人によってはとても大きなものですよね。私の人生、途中で投げ出してしまったことが沢山あります。プルーストの読破や、趣味のお菓子作り、翻訳の勉強や日々の運動…小さなものから大きなものまで、一度断ち切られてしまうと、そのやる気を結びなおすのに随分時間が掛かってしまいます。その膨大な労力や疲弊を想像しては嫌になり、放り出してしまうのですよね…。

今回のコロナで等々仕事が断ち切られて、いよいよ不味いなぁと思うこの頃です。貯金も少しづつ減っていき、ヤケ酒をする余裕も無くなってきました。元来省エネ生活には慣れっこなので苦では無いですが、将来を思うとムゥンとなる毎日です。

ですが繰り返しますが今、心はそこまで苦しくないのですよね。何の気なしに始めたnoteが楽しくて、そこに集う人も優しい人が多い気がして、私の心は朗らかです。何もかもが少しずつコロナ前に戻っていくようで、何もかもが少しずつ違う何かに移ろっていくの感じます。

結局コロナに掛かり亡くなった友人は戻ってこないし、私が失った仕事も元通りにはならない。この期間に潰れたお気に入りの古本屋さんにはもう行けないし、私のお財布事情も物事に対する価値観も、何もかも帰ってはこないけど、マァそれも人生かなと思うこの頃です。

『特定の集団は、共通する恐怖を体験しないと真に何かを学ぶことは出来ない』ドイツの劇作家、ハイナーミュラーの言葉です。今回私たちがコロナという体験を通して学んだことを、後世に伝えていかねば…なんて使命感は重苦しいので、せめて忘れないでいたいと思います。

というわけで、少しずつnote再開していきます。随分長い間ほったらかしにしてた気がするのですが、思えば最後に更新してから一週間も経っていませんでした。自分の心の平穏の為の更新が『知らない誰かの数分の暇つぶし』になっていたら幸いです。

ここまで読んで下さりありがとうございました。
お暇な時でも、また覗いて頂けたら幸いです^^