【編集秘話】歯科医師で弁護士(小畑真先生)が書いた『事例に学ぶ・歯科法律トラブルの傾向と対策』
日本歯科新聞社で発行した書籍の制作の裏側をご紹介する【編集秘話】シリーズ。その書籍が生まれた背景や苦労話など、担当編集者だけが知る著者の人柄や魅力もお伝えします。
今回の【編集秘話】シリーズは『事例に学ぶ・歯科法律トラブルの傾向と対策』の小畑真先生!
第一印象は「超まじめそう!」
小畑真先生(弁護士法人 小畑法律事務所)と月刊誌『アポロニア21』で連載中にお会いしたとき、とてもまじめそうで、無駄なことはいっさい話さない……という姿勢に見えました。
なにせ、歯科医師から弁護士に転身された優秀な先生です。
知り合いの複数の先生から、「小畑先生に助けていただいたことがあります。本当に頼りになりますよ!」との声も耳に入ってきました。プレッシャー……。
連載を編集し直して本にまとめることが決まったとき、
「内容が法律なので何とかやわらかさを出したいなー。マンガも入れたらどうかな? でも、小畑先生真面目そうだから、ふざけてるとか怒られちゃうかもしれないな…」と内心ハラハラしていましたが、小畑先生の方から、
「イラストをたくさん入れてください」
とおっしゃってくださったので、ホッとしました。案外気さくな先生。
よ~し、かわいいマンガも入れちゃうぞ ♪と、私の大好きなイラストレーターである、関口紀子さんに、さっそく相談しました。
意外に体育会系!?
TVで「熱中症」の危険性が叫ばれていた、ある暑~い夏の日、小畑先生が、汗だくだくで登場。
なんと、東京駅から水道橋の弊社まで歩いてこられたとのこと。スーツケースを引きながら……。
(゜ロ゜) なっ、なぜ? 1時間以上かかるのに…
小畑先生に理由を尋ねても、「思ったより遠かったです…」。いや、それ、理由になってません。しかも、北海道の人って、あんまり歩かないはずでは……(偏見?)。
また、先生が講師を務めるセミナー当日。台風が迫っていて大雨だったにもかかわらず、2駅分歩いてずぶ濡れでこられたこともありました。
「健康のため?というより、困難にチャレンジせずにはいられない性格なのでないか……」と担当は密かに思いました。
あり得ない集中力とバイタリティー
本の制作が始まると、
「条文をできるだけ入れたほうが、親切ですよね」
「この項目も追加したほうがわかりやすくなります」
「本の大きさを変えませんか?」
と、ご提案や修正が矢のように飛んできて、それが1カ月半ぐらい続きました。
ひー、ゴールが見えない!
「良い本にしたい!」という意思がヒシヒシと伝わってきて、負けてはならじ…と、こちらもエンジンをフル稼働してみたりも…。ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
が、全く太刀打ちできないほどの、圧倒的なバイタリティーと発想力。「この方が読者の方には見やすい」と思いつくと、どんなにスケジュールが厳しくても修正の連絡が入ります。泣き落としは通じません…(笑)。
小畑先生は、大学での授業あり! 週に2回、講演のために北海道と東京の往復あり! といった多忙の合間に、本のタイトルから、本文のレイアウトまで、幅広くサポートしてくださいました。
なんとイラストのセリフも、ユニ~クな内容に変えてくださるのです。
「おもしろい!」と、思わず笑ったことが何度も。
とんでもなく良い本になるかも!
途中から、「この本は、とんでもなく良い本になるかも…!」と強い手応えを感じるようになりました。
わかりやすくて、役立つ本に仕上がったのは、先生の力の賜物だと思います。
この本の制作中は、本当に苦しく、楽しくて、そして学びが山ほどありました。小畑先生に、心から感謝しております!
それから、制作の山場の2カ月ほど、夕飯などの家事をたくさんしてくれた夫にも大感謝!
陰でこっそり先生への懺悔
「このすばらしい本を、多くの読者に届けたい! 売らねば!」といろいろ考えていたとき、あるアイデア(当時、流行っていたあの…)が頭に思い浮かびました。
さっそく社長に「10冊まとめて買ってくださった女性に、小畑先生の『壁ドン』を特典としてつけるのはどうでしょう!?」と提案してみたところ、あっさり却下されました。
そもそも、こんな提案をする、恩知らずの私をお許しください……。これを読んだ皆様、くれぐれも小畑先生にはご内密に! <(_ _)>
「小畑真先生に講演を依頼したいんだけど……」など
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※もちろん、仲介料などはいただきません!
㈱日本歯科新聞社 TEL:03-3234-2475
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