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写真展「#shibuyacrossing」やります

コロナの影響で会期未定が続いていたソニーイメージングギャラリー銀座での写真展(ソニーさんでは“作品展”と呼ぶそうですが)のタイトルと会期が決まりました。コロナがなければ東京五輪で盛り上がっている今頃、その裏でやっていた可能性が高かったのですが…。

「#shibuyacrossing」
ソニーイメージングギャラリー銀座
東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
2020/9/18(金)~10/1(木)
11:00~18:00(本来の閉館は19時ですが、1時間繰り上げの見込みです)
会期中無休・入場無料

端から端まで見渡せるほど狭く、しかし世界中から人々が集い、日々ニュースで映し出される特異な場所が「渋谷スクランブル交差点」です。地球の裏側でサッカーW杯が行われたとき、午前0時に平成から令和に変わったとき、秋の恒例行事となったカボチャ記念仮装行列が行われたとき、そして一年の大半を占めるとくに何でもないとき。ここ4年ほど、あらゆるときにこの交差点を撮影してきました。歩行者信号が青になる1分間、人種も目的も何もかもが違う数百、数千の人々が行き交う中に立っていると、ここが地球の小さな縮図であることを実感できました。

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交差点を目指してやってきた外国人観光客は年を追うごとに増え、それはまるでテーマパークのようでした。しかし今年春、観光客などまるで幻だったかのように人の姿が消えてしまいました。少しずつ人の姿は戻りつつありますが、写真やビデオを撮りながら歩く人はほとんどおらず、その様子は都内にいくつもある大きな交差点と変わりません。ここが再び地球の小さな縮図になる日は来るのでしょうか。

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以前のような日常に戻るには、おそらく年単位の時間がかかるでしょう。最近も仕事のついでに寄ってみますが、当然ながら行き交う人はほとんどマスク姿です。顔を隠した人ばかりの世界というのは、かくも暗いのだということを感じさせます。それと同時にコロナ以前の渋谷の写真を見ると、ある種の古さや懐かしさも感じます。

今年9月というのが展示のタイミングとしていいのかどうかはわかりませんが、こういう状況だからこそ写真というメディアに新しい意味や価値が生まれるのではないかと思います。会期の頃に果たして皆さんお越しくださいといえる状況なのかはわかりませんが、そう言えることを祈りつつ。

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