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「子どもは、今、どういう気持ち?」と自分自身に問いかけることは「共感」につながる道筋ではないかと気づいた話

こんにちは。しかないかよこです。
『子どもの自己効力感を育む本』の読書会を行いました。

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東京、三重、長野、NY、バンコクからご参加で、男性もいらっしゃいました。お子さんの年齢が2歳~20歳前後と様々で、同じ声かけでも、年代によっての違いなど、自己効力感について多角的に意見を交換しました。

私は、前回の読書会を調子にのってお祭りなんて形容し、ここ数日は、「今回はどうしようか・・・」と、参加者名簿と本を見て逡巡する日々でした。そして、このモヤモヤする時間に案外ワクワクしている自分に最近、気が付きました。今は、昨日の読書会を振り返りつつ、明日の体験講座が頭でモヤモヤしています。(前回の読書会の様子はこちらから)

今回も、参加者の皆さんの活発なシェアのおかげで、「案ずるより産むが易し」でした。数珠繋ぎに出てくる出てくる珠玉の実践例。毎回、感じるのですが、お一人の実践例が他の方に繋がって、そこからどんどん広がっていきます。「同じような体験があります~」と繋がる繋がる。
そして、今回も「この本は、具体的な事例が豊富なので辞書のように使っています」という方がいらっしゃいました。

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実は、今回、一つの試みとして「実践したけど上手くいかなかったことや、これは、どういう風にしたらよいかわからない箇所はありますか?」とちょっと発言に勇気がいることを聞いてみました。いつも実践例や成功例のシェアが多いので、元来、天邪鬼の私は、ちょっと変化球を投げてみたくなったのです。

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すると、勇気を出してFさんが手を挙げてくださいました。

”子どもがコップを倒しても失敗を叱らないで”(P.87)が難しいです。
子どもが幼いと食事中はそれでなくても、「お水ちょうだい」「スプーンが良い」「ご飯のおかわり」など、色々とリクエストはあるし、ごはんをこぼしたりとハプニングが起きるので、なかなかこの本の通りにできません。

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ちょうど同じ年ごろのお子さんを持つ方もいらっしゃり、同じようなお悩みの方や、対策を講じていらっしゃる方からのシェアがありました。

・「こぼしたら拭こうね」と子どもに伝えるけど、自分の目が笑っていないので怒りが伝わっていると思う。

・どうしても感情的になってしまう時は、一旦、その場を離れて自分を落ち着かせます。

・「食事をこぼすのは仕方がないから、どうしたらよいかなぁ」と子ども(3才女児)に相談しました。”ビニールシートを敷く”という提案が子どもからでました。そうすると、子どもも気を付けて食べるようになりました。

・「大丈夫?」とまず声を掛け、その間に自分の気持ちを落ち着かせてから、子ども(4歳男児)に声をかけています。すると、私が何か失敗した時に子どもから「だいじょうぶ~」と声がかかるようになりました。

そんな中、Sさんから、ひとつとても心に染みるエピソードをご紹介いただきました。Sさんの友人Aさんのお話です。

Aさんとお子さんとAさんのお母様とカフェに行きました。幼いお子さんがクリームソーダを注文しました。お子さんはとても楽しみにしていました。テーブルにクリームソーダが運ばれてきて、いざ、食べようとした時に、クリームソーダを倒してしまいました。お子さんの楽しみが台無しになったので、Aさんは思わず「何をやっているの!」と叱責の言葉。その時、Aさんのお母様が「今、誰が一番悲しいと思う?」と尋ねられました。

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このエピソードをAさんから聞いたSさんは「自分の子どもが何かをこぼした時に叱責だけはしないように」と心がけてお子さんに接したそうです。

Sさんは「水はまだしも、牛乳をこぼした時など「あーあ。」という気持ちは、もちろんありましたよ。でも、その気持ちを子どもに向けないように、工夫しました。」とお話してくださいました。何より「子どもの失敗を責めない」と決めたそうです。そのお子さんが現在20才前後。Sさんのご家庭は、失敗をネガティブにとらえる空気はないそうです。「失敗を責めない」と覚悟を決め、失敗した時の声かけを大切にして育ててこられたSさんのお話は一つの道筋を見せていただいたように私は、感じました。

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「子どもは今、どういう気持ち?」と自分に問いかけることは、相手の軸で物事を見るように視点が変化します。共感的な姿勢へ切り替える大きなきっかけになると改めて思いました。自分自身に共感スイッチをいれるためのとっても良い呪文をみつけた気分です。
読書会の最後に「自己効力感を育む環境を作るために、共感がとても有効だと思いました。まずは、”今、どういう気持ち”か考えて接してみたい」という感想が大半の方からでました。自己効力感についてシェアすることで共感の大切さを改めて気づいた時間となりました。

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2回の読書会を通して、おかげ様で私自身は多くの気づきを得、学びになりました。
実践できたことも、できないことも、勇気を出して参加者お一人お一人がシェアしてくださったことで、充実した時間となりました。さらに、日々の取り組みにお互いがエールを送る暖かい時間となりました。参加者全員で作り上げた読書会です。

私は、今、心地よく満たされた思いでいっぱいです。
ご一緒いただいたお時間に心より感謝しています。
今回、バンコクからご参加のFさんに教えていただいた「マイペンライ」でゆる~く実践していきたいと思います。

私が所属するニューヨークライフバランス研究所では、無料読書会を随時開催しています。ご興味のある方は、以下のリンクからご覧ください。
※有料の講座も一緒に掲載されています。



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