死角 計
中編第三作目。
短編やらなんやら。名刺代わり。
何か特定の単語を元に短い文章を書き連ねています。テーマを当ててみてくださると嬉しいです。
中編第二作目。
処女作。
創作大賞2024。クリエイター達が奮って作品を投稿・応募し、ひしめきあっているこの祭典。 取り敢えず、現時点で出せる作品は全て投稿させていただきました。 ・作家を志してからの処女作「希死念慮は明日の向き」 ・第2作「ターコイズフリンジ」 ・初の短編「album」 ・短編第2作「首切り女学生のピアノ線とホルマリン固定」 ・第3作「髑髏に色を塗る」 応募期間が終了するまで執筆は続けます。 時間は有限であり、止まった時の中で生きれない以上、一刻も早く自分を納得させるべく
創作大賞2024。 どの作品も魂を込めました。原点は小学五年生から、小説を再開したのは2020年、文学に惹かれ心機一転、本気で取り組み始めたのは2022年から。必ず作家として食べていけるよう全力で、尚且つ楽しみながら愛しながら執筆を続けていく所存です。 ぜひご一読いただけますと幸いです。 ・作家を志してからの処女作「希死念慮は明日の向き」 https://note.com/shikaku_kei0126/n/n3b9ceeeebebf ・第2作「ターコイズフリンジ」
昨日は、ギリギリまで推敲を重ねて誤字脱字修正を後回しにしていたら投稿に間に合わなくなり、急いで作品を投稿しました。 審査は応募終了時点までのもので行われるので、今更の修正は意味がないのですが個人的に気になるので④以降の確認作業を最後まで行っています。 タイムマネジメントは大切。
「ごめん、埋め合わせは必ずする。友達が大変なんだ。行ってやらないと」 木下は後藤に向かって頭を下げた。木下の後頭部を見て後藤は微笑を浮かべる。こんなことをする男性には出会ったことが無かった。たったこれだけのことをしてくれる男性の存在を知らなかった。 「急ぎなよ」 後藤が木下の肩を押す。再び合った瞳の中には慈愛が宿り、聖母の眼差しを備えていた。彼女にもう辛い思いはしてほしくない。一層強くなる決意を胸に、木下は家から飛び出した。 ポップコーンとドリンクの乗ったトレイを片手
居酒屋で柳と赤羽の二人は卓を挟んだ。普段は水で済ませることの多い柳にしては珍しい光景だ。ジョッキが三つ、うち空のものが一つある。柳が二杯目を口にするのは早いものだった。 「お前が酒、か」 含みを持たせて言う赤羽。事情を聞いて年齢差の問題や心配、和子に降り掛かる責任が齎すものの大きさに同情する。既知のことであり、早いうちに諦めると踏んでいた。 柳がここまで荒れている様子をみると、いかに本気で和子へ思いを向けていたかが手に取るように分かる。一杯目を味わっている赤羽と相反し柳
睡余に申し訳なさを感じつつ、先に起床した柳は家主に声を掛けた。シャワーは借りたが洋服は昨日のままだ。若干の不快感が皮膚に粘りつく。着心地が悪い。カーテンで遮光されている黄色いペイズリー模様が綿のように膨らみを見せていた。 一度家に帰り、着替えてから大学へ出向く。そうすれば何とか講義の時間には間に合う。単位が気になるわけではなくとも欠席は避けたい。黙って出て行くことも考えたが、鍵を閉めてもらう必要があった為、和子を起こした。 「行かないと」 目を擦り多少寝ぼけてはいるもの
足が重い。息が詰まる。淀んだ空気を吸わなければ維持出来ない生命活動に嫌気が差す。穏やかで平和主義、楽天家な和子がそんな気持ちになるのは滅多にない。今日は特別だった。それは一本の電話が掛かってきたせいだった。 和子は離婚を経験していた。そんな和子へ元夫は半年に一度ほどの頻度で連絡を寄越した。今日は「店へ立ち寄る」とのことで、不本意だが大好きな仕事場で憂鬱な表情を浮かべてしまう。 例年は温暖化の影響か夏がフライングで到来する。暑さで五感の情報が散漫になる中、嫌に声は通った。
木下から呼び出しを受けた土方は有楽町にあるカラオケボックスに来ていた。 何故こういう時は重なるのか。来たる渋谷での食事の日に向けて精神を統一したいというのに。土方は不機嫌そうな顔を隠そうともしないで木下の前に鎮座している。こちらの気も知らぬ木下は呑気に世間話に現を抜かしていた。 「でさ、作戦練ってるわけ。どう? 今の俺の髪色いけてるかな」 木下はパーマをかけた金色の頭髪を指した。檸檬のように淡く、白さを持ったそれは清潔感という点においても好評だろう。本人は男性アイドルや
記憶に押印されたあの美しき手を顧みる。 土方は自宅で今日の事変を反芻していた。あんなものは忘れられない。奇跡だとか運命だとかいう稚拙な言葉の使い所が今まで分からなかったが、あれがそうであるべきだった。 一つの部位があれほど上品な輝きを放つとは。意識したことなどただの一度もない。白蛇を見ているかのような神々しさがあった。厳かでいて、触れたら消えてしまいそうなほど繊細で。 土方は夢見心地で翌日を迎えた。 教授の声がくぐもって聞こえる。要所を捉えてノートの罫線上へ小綺麗
美しさは細部に宿る。それは物理的な意味であり、比喩的な意味でもある。 見てくれで伝わる品格は、門の入り口として最も重要だ。所作で伝わる慎重さは、軽はずみに生きていない証左として。言葉を交わして伝わる感性は、己との距離を測る物差しとして。 入りたくなれば、近ければ。立ち寄ってみたいと思うのが動物として自然と言えるのだろう。 花を生ける。青々とした茎や葉は力強く生い茂る一面の緑を彷彿とさせ、先端に展開する花弁は鮮やかな青色の大海を想起させる。その色彩はまるで手中に一つの
なんとか応募締め切りまでにあと一作品完成させたいのですが中々ハードです。プロットは殆ど出来てから筆を執っているにしても、肉付けと推敲が難儀。孤軍奮闘。
アンメット最終話。 見たかった日常。関係性の深掘り。締めくくりとしては文句なしの出来だった。 相槌の酷似からして、杉咲花と若葉竜也という二人の俳優を軸に展開したテレビドラマ。最高峰の演技・仕事の向き合い方。オチは賛否あるかも。 終盤の岡山天音さんのお辞儀の細かな演技が好き。
本日のお買い物 ・ヒストリエ 12巻 ・MUJIN-無尽- 12巻 ・ヴィンランド・サガ 28巻 ・アフターゴッド 7巻 ・T・Pぼん 新装版 3巻 もう死んでもいい。多幸感に包まれている。
アンメット第十話続き。 視聴者に伝わりやすい実力、みたいな。 自分のように思える存在。だから大切な人や恋人は記憶から無くならない、離れられない。素敵でグッときました。 三瓶、星前、綾野、大迫の四人が一堂に会する場面の格好良さ。 終盤の奥さんの「はい、お願いします」は中々心にきた。
アンメット第十話。 この作品はフレームに映る人物が少ないほど迫力を増す。千葉さんと野呂さんの味わい深い演技。本作の表情や目線・声・口調などが評価されてるのは、素晴らしい演技は数あれど、間の取り方や演出が丁寧だからこそ、その実力が分かりやすく映っているからだと思う。
あのね。心理テストが流行っていて、中でもサイコパス診断ってのが面白いの。なんで面白いのかはわかんない。でも普通に考えればハズレになんて当たりたくないのに、自分が異常者だって言われるとちょっと嬉しい。こじらせてんのかな。思春期特有のへそ曲がりかも。まあどっちでもいいや。ドラマとかでもそうだけど、主人公の刑事や探偵とかよりも人を殺したりする殺人鬼の方がかっこいいよね。きっとそういうお話。 高校生という身分には特権がある。制服を着用する学生でありながら、義務教育の軛から解き放