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はんそくめも[Vol.5 2020.5]

しかけづくりが季刊で発行し、手渡しまたは郵送でお送りしているハンドメイドな広報誌です。プロに任せず自力で販促活動をやっている企業様や、企業の販促活動を支援する様々な団体やコンサルタント・士業向けにちょっとしたお役立ち情報やしかけづくりの活動報告をお届けしています。

今回は特集部分をnoteに転載しています。

特集:トラブル・災害を前提にした これからの経済活動

あえて悲観的に考えると、今回の新型コロナに限らず、今後様々な理由で経済活動の自粛が求められる可能性はありえます。
そんな中、ただ悲観するのではなく冷静かつ柔軟にどう考え動くのか? を整理します。

まずは生き残る!

有事の際はとにかく手元にキャッシュがあることが重要です。売上の伸び悩みを仕組みや工夫、努力でカバーできる見込みが薄いならば、柔軟に業務以外の【お金を補給する方法】も検討しましょう。

給付金や補助金の情報、特別金利の融資制度をチェックしたり、従業員を抱えていない方ならば派遣・バイトを含めた別の収入も検討したり…このような時期は成長や儲けではなく、とにかくまずは必要最小限のお金を確保する・事業を継続できるようにするのが先決です。

また今後への備えとして、これを機に会計ソフト/システムへの切り替えやネットバンクの活用をおすすめします。記帳や確定申告の効率化はもちろん、いざというときにする給付金や融資の申請が驚くほどラクにできます(昨年度〇月の売上グラフとかがワンボタンで出力できたりなど)。

加えて日頃あまり意識されてないようならば【出ていくお金を減らすこと】にも意識を向けましょう。

いったん自身のビジネスと「お客様」を見直そう

自粛解除されても、以前と全く同じやり方で再開するだけでなく、いま一度販促方法などを見直すことをおすすめします。というのもトラブルや災害がきっかけでお客様の金銭感覚や危機意識、価値観などが変わることがあるからです(東日本大震災の前後でもこうした変化があったかと思います)。

また今回のコロナ禍では「対面・接触」が封じられました。これにより売り方の変化を余儀なくされているケースも。

テイクアウト、オンライン化、限定サービス、サブスクリプション、回数券、分量やパッケージの最適化…など、
見直し変化させる切り口はいくらでもあります。

ただその際に注意したいのは【そこにお客様がいるのか?】【お客様が喜んでお金を払うのか?】。平常時でも重要な要素ですが、こういう時こそ特に顧客目線が重要になります。

商材・業態の転換? 新規事業?

現在の斜陽産業に見切りをつける、またはリスクヘッジとして別のことを…など様々な理由で「ピンチをチャンスに」という意気込みで業態転換や新規事業を模索するのも、経営判断として選択肢の1つに挙げられます。

ただしこの選択をする際にも平常時と違うという意識は重要で、慎重なマーケットリサーチや手堅いPDCAよりも、【スモールスタート】【OODAループ】で、完璧でなくても走りながら考えるスピード感のある動きが有効になります。

「今が第二次大戦後の復興期だったら、どう考え・動くか?」を考えるような感覚に近いのかもしれません。

OODA(ウーダ)ループとは?

米国空軍パイロットが提唱した、ビジネスにも応用の効くメソッド。

Observe (観察)、Orient (状況判断、方向づけ)、 Decide(意思決定)、Act (行動)の頭文字をとったもので、柔軟な判断や迅速な実行に重きを置く。不確実で複雑、曖昧な予測の難しい時代に適しているとされる。

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