- 運営しているクリエイター
記事一覧
【書評】『日本歯科評論増刊 ハイエンドな Skill & Knowledge を活かしたワンランク上のコンポジットレジン修復』
大谷一紀/東京都台東区・大谷歯科クリニック
いまや日々の臨床で欠かせないCR 修復
コ ン ポ ジ ッ ト レ ジ ン 修 復( 以下,CR 修復)は,その物性と接着 技 法 の 大 き な 進 化,Minimal Intervention という治療概念,そして患者の低侵襲な治療へのニーズも相まって,2000 年以降,その適応範囲を広げ世界中で行われている治療法である.
CR 修復は大きな
【書評】『アドバンスドデンチャーテクニック―長期使用を目指した義歯の製作とメインテナンス』
山下秀一郎/東京歯科大学 パーシャルデンチャー補綴学講座 教授
超高齢社会に突入したわが国
わが国は世界最速で超高齢社会に突入し,その後も高齢者の割合は増加の一途を辿っている.
その結果,健康寿命の延伸と健康格差の縮小を基本的な方向として,口腔の健康と全身の健康の関わりがうたわれるようになってきた.
口腔の健康は,口から食べる喜び,話す楽しみを保つ上で重要であり,生活の質の向上にも大きく寄与し
【書評】萌出障害―先天欠如,歯胚位置異常,萌出遅延,過剰歯,捻転歯 臨床対応CASEBOOK
土岐志麻/青森市・とき歯科
萌出障害とは
日々の診療で,萌出障害を経験したことがないという方はほとんどいないだろう.
たとえば,2018年に日本小児歯科学会が発表した先天欠如の出現頻度は10.1%,著者の調査でも11.7%に見られたということである.
目の前の患者,10人に1人,先天欠如があると考えられる.しかし,それはパノラマエックス線写真を撮影しなければわからない.
だから著者は,前歯交
【書評】やさしい・失敗しない 低侵襲ソフトティッシュマネジメント
月刊『日本歯科評論』では,当社発刊本の書評を随時掲載しております.2021年1月号掲載分の「HYORON Book Review」を全文公開いたします(編集部)
水上哲也/福岡県福津市・水上歯科クリニック
■少ない侵襲で同じ結果を出すためのノウハウが満載
私たちは,ともすれば派手な臨床結果や,複雑で華やかな臨床術式に目を奪われがちであるが,より少ない侵襲,より短い治療期間で同じ結果を出せるので