沈黙は良質な「考える」時間!?
セミナーなど話す仕事をしていると、参加者の方々が沈黙することがよくあります。
「ん〜〜ん〜〜〜んっ? う〜む」。みたいな(笑)。
言葉にできない心の声が聞こえてきます。普段の会話でも、「考えているな」「迷っているな」という反応が返ってくることはあるのでは?
こういうときステレオタイプに「沈黙はいけない!」と思い込んでこちらから言葉を続けると、実は相手の良質な時間を奪うことになります。「考える」という良質な時間を。
もちろん、飽き飽きした顔をしていたら話は別ですよ?ww
ちょっとだけ、ね。沈黙にまかせて間を置くんです。で、僕みたいに1対多の場面でも1対1の場面でもいいです。相手の様子・表情を見てください。
「考えている」ことが分かれば良いサインです。そこで、答えなりヒントなりを返す。これが話を盛り上げる小さなコツです。何度もセミナーの盛り上げに失敗して体得しました(苦笑)。
相手は自分にない情報・常識を頭の中に注入され、一時的に混乱状態に陥っています。無理もありません。自分になかったものを受け入れるわけですから必ず抵抗が生まれます。
あなたも同じような経験があると思います。
そして抵抗に逆らって新情報・新常識を整理しようと葛藤しているフェーズが、
「ん〜〜ん〜〜〜んっ? う〜む」なわけです。
話者は心の中で「考えろ〜、ドンドン考えろ〜」と念を送ってください。それが沈黙にまかせて間を置く数秒間。慣れるとこちら側も病みつきになります(笑)。
逆に、「考える」という良質な時間を奪って矢継ぎ早に話をし続けると、一時的だった混乱状態が常時のものとなり、頭の中はプスプスと煙を上げてショート。そうなってしまうと何を話しても耳に入らなくなります。
いや、入らなくなるどころかシャットアウトされてしまいます。いわゆる思考放棄の状態です。
沈黙の活用の仕方1つで天国と地獄。良かれと思ってあれこれ話したのに相手がまったく納得していない。分かった顔をしていない。そんなことはありませんか? 苦い思い出の正体が、地獄に陥ったほうのパターンです。
僕も何度もあります。。
ケースバイケースではありますが、沈黙=避けるべき時間というイメージを捨ててみてください。時に沈黙は、相手にとって良質な時間になります。
会話の緩急を意識して、コミュニケーション上手になっていきましょう!
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