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【苦手を克服】コンセプトを取り出す技術

さぁ、今日はどんな価値を創ろうか?

こんにちは、大鹿です。
noteを開いてくださってありがとうございます。


本日のテーマ:コンセプト


以前読んだ本に、日米の企業文化の違いを物語る興味深いエピソードがありました。

『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか』(岩尾俊兵氏著)という本なのですが、それによると…


■ 日本企業はグローバルスタンダードを志向してアメリカの経営手法を取り入れる一方、“カイゼン”に代表される自国の素晴らしい文化を捨てようとしている

■ 一方のアメリカの企業はAmazonに見られるように、カイゼンをはじめとする日本の優れた経営手法を上手に吸収していた

■ アメリカの企業は日本の企業文化をそのまま真似るのではなく、「コンセプト化」(概念化)を経て誰にでも再現できる形にしてから取り入れている


日本人が世界最先端のアメリカ式ビジネスを取り入れようとしたところ、その中身はそもそも、当の日本人が創り上げてきたものだったんだよ、ということみたい。


そして私たち日本人は、自国の強みを“フレーム”として残してこなかった(コンセプト化)ものだから、アメリカから逆輸入をしていることに気づいていない。


ううむ、なんたる皮肉。


日本人の弱点が暴かれる、という点でこの本、非常に刺激的な内容でした。少し専門的ではありますが、ご興味があればぜひ読んでみてください。


さて。同書で繰り返し語られていましたが日本人はコンセプト化が苦手。


文脈に沿ってかみ砕くと、「コンセプト化する」とは技術やノウハウを誰にでも再現できる形にして残すこと、になります。


私のnoteでも実は、「価値を再現できる形にして残す」ことについて何度かお話してきました。

物事は上手くいっていることと上手くいっていないことが必ず表裏一体になっています。一見上手くいっている現象にも必ず裏がある。その逆もまた然り。


大事なのはその2つをしっかり切り分け、上手くいっていること(価値)を再現できる形で取り出すこと。そんなことを上の記事では書いています。


前置きがだいぶ長くなりましたが、今回の記事では私なりのコンセプト化実行手法についてお伝えしていきたいと思います。なるべくシンプルに。


コンセプト化の6STEP

いきなり結論:再現性を高めるコンセプト化手法とは…


  1. 意図

  2. 工夫

  3. 結果

  4. 価値

  5. なぜ(上手くいったのか)

  6. 再現


この6ステップに沿って上手くいったことを整理し直します。もう少しかみ砕いてお伝えしますね。


あなたがこれまで、仕事で上手くいったこと/成功したことを振り返ってみてください。一番!と自信を持って言えるくらいのことがいい。

そしてそれを、以下のように分解してみて欲しいんです。


  1. 意図…どんな「目的」があってその仕事に取り組んだのか?

  2. 工夫…そのとき工夫したことは「何」か?

  3. 結果…それが「どんな」結果を生み出したのか?

  4. 価値…その結果はお客様や自分に関わる人に「どんな感動」をもたらしたのか?

  5. なぜ…「なぜ」それは上手くいったのか?

  6. 再現…「どのような形」でそれを再現できるのか?


いかがでしょう?


・・・いきなり上手く書き出せませんよね(苦笑)。私も初めてこのフレームに沿って書き出そうとしたとき、頭がプスプスッと煙を立ててオーバーヒートしました。


もし仕事、という枠組みが難しければ家庭のこと、など身近な工夫を当てはめてみるといいと思います。

たとえば、、


妻のご機嫌を取るために、毎朝15分だけ早起きをしてトイレ掃除をすることにした。その時の工夫は便器をキレイにすることはもちろん、マットやスリッパ、トイレットペーパーの位置をきっちり正すこと。

何日か続けた結果、トイレが一流ホテルのそれのように洗練された。最初は「この人(夫)、いったい何を始めたんだろう?」と首をかしげていた妻。取り立ててお礼を言われることはなかったものの、次第に妻の朝食の盛り付け方も美しくなっていった。

まるでホテルの朝食のように。

おそらく、細かいところまで気配りする姿勢が妻にも伝わったのだろう。時間があるときは玄関や風呂掃除も同じようにやってみようか。妻の家事がどう変わるか楽しみだ。


みたいな。完全に創作です。奥さんのあなたへの接し方が変わるかどうかは保証しません(笑)。


たぶん、今は「工夫が何番目で、価値が何番目で~」みたいにフレームを頭に叩き込むことに必死だと思います。

でもこれ、念仏のように唱えて暗記しようとしないでください。数学の公式と同じです。


まずは使ってみる。適用してみる。


繰り返しますが過去の成功エピソードを振り返り、どんどんフレームに当てはめてみましょう。

目的は暗記することではなく、再現できるようになることです。


繰り返せば繰り返すほどコンセプト化する力が養われるはず! そして、あなたがストックしてきた成功の財産をいつでも取り出せるようになります。


「自分ってこんなにユニークな武器を持っていたんだ」と気づくことにもなりますよ。

頭の体操と思って、ゲーム感覚で取り組んでみてください。


さぁ、あなたは今日も価値を創りたくなった!

この辺で筆を止めておきます。


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