起業は転ぶさ。でも、ただでは起きない。
会社員時代はいくらでも失敗を重ねたはずなのに、起業となったら、必要以上に失敗を恐れてしまう。
これ、過去のワタクシ。
上手くいかなくて、自分で自分をガッカリさせたくない。お金を損したくない。だから、チャレンジができない。使えない知識ばかりが詰まって、何もかもが机上の空論になってしまう。
たぶん、過去の自分は起業が本気ではなかったのだと思います。自分の仕事なのに、どこか他人事。
でも、失敗しないことなんてあり得ないですよね。働いていたら失敗の数の方が多い。失敗から学び、だんだんその数が減っていくだけ。どんなベテランでも失敗から学ぶし、失敗が
ゼロになるのは辞めたときです。
先日、盛大に失敗をしました(苦笑)。地元でイベントを開催するべく、自らチラシをポスティングしたんですね。のべ3日ほど、マンションなど集合住宅を中心に回って。
結果…問い合わせはなし。何が悪かったんだろう? 話題が弱かったのか? ポスティングをした先の、住民のニーズと訴求内容が合っていなかったのか?
Facebookで知り合い筋に宣伝してみたら、参加者は集まってくれました(結果オーライ!)。ということは、響く人には響く。だとしたら後者、ニーズのマッチングの問題だろう、と。
そう考えると、慣れない中、人目を伺いながらポスティングをしていたのだけれど、住民の層をちらりと目にして明らかに「ここは違うよな」と感じる場所はいくつもありました。
逆に、反応こそなかったけれど、ターゲットが多く住んでいるであろう場所も確かにあって。
この活動を通して、地元の人の流れや、どんなところにどんな傾向の集合住宅が集中しているのか? などがよく分かりました。次また同じようなテーマでポスティングをする機会があれば、少なくとも今回より、精度を高くできると思います。
リアルで動いてみなければ分からなかったことが、他にもあります。
それは、どれだけデジタル化が進み便利な世の中になっても、僕たちは話したことのない近所の人にすら、働きかけない限り活動に気づいてもらえないということ。
少なくとも僕が狙ったターゲットに対しては、Web経由で「いつか」検索にヒットするより、ポストを開けてたまたま入っていたチラシを見たり、それこそ直接訪問をした方が早く気づきの機会になり得る。それは間違いないです。
あるいは僕に予算があれば、テレビCMや交通広告を出してもいいかもしれない。いずれにしても、「待ちの姿勢」ではなく、こちら側から「プッシュ」して仕掛けないことには気づいてもらえない。
と、このように、顧客行動を鮮明にイメージすることができたわけです。
失敗したけれど、ただでは起きない。頭では分かっていても、やってみて腑に落ちることばかりです。
1回失敗したくらいで諦めないこと。何事も失敗して当たり前。起業したら失敗=すべての失敗であるように考えて、必要以上に恐れがちです。
「やってみて分かることがある」といわれますが本来「やってみて分かることしかない」と思いますね。経験もしないのに分かったつもりになるほど、ダサいことはないですし。
心身・金銭・時間ともに立ち直れないくらいの失敗でなければ、どんどんすればいいです。やった分だけ他の人にはない経験になります。少なくとも、漠然とした失敗を恐れ続ける人よりは。
というわけで、リスクを上手にコントロールしながら、今後も失敗を重ねていきたいと思います!
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