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97%の眠れる資源 庵治石から教わったこと

―たった2〜3%らしいです。採掘した庵治石から、墓石として使い物になる最高級の部分は。では残りの97〜98%は? というと、これまでは廃石になっていたようですが、最近では新しい用途を模索しているようです。眠れる資源の行き先を探す。これって人も同じだな、と思いました。

昨日はある石材採掘会社さんへ取材に行ってきました。

冒頭のお話は、その際にお聞きしたこと。庵治石は香川県東部の銘石で、高松市牟礼町〜庵治町の辺りにかけて、採掘されています。山を切り出しているシーンは、香川県民なら一度は目にしたことがあるかもしれません。

当然、採掘したもの全部が全部使えるとは思っていませんでしたが、まさか墓石になるのが2〜3%だけとは。残りは石像や石塔に使われているそうですが、それも年々減ってきているとのこと。

「それではもったいない」と、取材した企業さんでは、施設や店舗、住宅の壁剤として庵治石の再利用を提案しています。我々香川県民にとって身近なところでは、JR高松駅のバスターミナルの壁面は「庵治石の97%」の部分だそうです。

お話を聞いていて感じたのは、人間も同様で、いままで捨てて当たり前と「思い込んでいた」ものも、使いようによっては輝くんじゃないか、ということ。まさに高松駅の壁面と同じように、記憶に残るものになる。

2〜3%の突出した部分を徹底的に磨くことと同じくらい、97%の使い道を考えることも、意味があることだと思います。眠れる資源があるのではないかー。それが巡り巡って、主要資源を活性化させることになるのではないかー。

自分では自分のことを口下手だと認識しているけれど、相手から見ると「よく話を聞いてくれる」「口下手かもしれないけど、熱く親身になってくれる」と思われているかもしれません。見方を変えると、「よく聞く」はその人の資源になりますよね。

97%もあるんですから、2つ3つ、いや9個10個、輝くものがあるかもしれませんよね。

はて、自分の眠れる資源はなんだろう? 改めて考えてみます(笑)。


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