見出し画像

自転車はちょっとずつ進んでることを教えてくれる。

―先を急げ。とにかく時間を無駄にしたくない。先へ、先へ。そう思えば思うほど、気持ちに行動が追いついていないような気がしてきました。「地に足をつけて」とはよくいったもので、周りの景色を楽しめるくらいの余裕を持ち、大事なものを見失わない人間でいたいものです。

ちょっとしたご縁で活動範囲が広がり、電車ではどうにもいけない場所まで、自転車で通うようになりました。(地方在住ですが車を持っていないワタクシ)

思い切って自転車を新調して、高松市木太町というところから、屋島方面へ片道約4キロ。たった4キロなのですが、川を2本渡るのにアップダウンが続き、息を切らせながら走る。自分の体力のなさを痛感しています(汗)。

なんてことはない田舎道を走っていると、「ここ、こういう場所あったなあ」「このお店まだあったんだ」と、自転車だから分かる気づきがありますね。車に乗って先を急ぐことを目的に走っていると、見落としてしまうような小さなこと。

朝、まだ決して高く登っていない太陽が川面を照らしているのを見て、当たり前の風景に美しさを感じました。

10月に開業して、ちょっとずつ人付き合いが増えてきています。もちろん自分で機会を増やすように動いているのですが、そのように行動していたら、誰かが誰かを紹介してくれたり、人が集まる場に呼んでくれたりということも多い。

きっと少し前の自分なら「そんな目に見えないことに時間を使うのは無駄」「人脈を増やすなら、SNSの方がいい」「移動する時間があればブログを書く」と、足を使った活動を積極的にしなかったように思います。
(まあブログは書くけど)

けどこれは田舎特有の現象で、面白いことをしている人ほど、SNSなどで表に出てきていないケースが多いです。今が充実しているから、SNSに時間を割くことはないということかもしれない。SNSより充実したコミュニティが、リアルにあるからかもしれない。

面白いことをしている人に出逢おうと思ったら、飛び道具に頼らず、地に足をつけてリアルな輪を広げていった方が早いことがわかりました。

やっていることは、もっっのすごく地味。「なんでそんな面倒くさいことやってんの?」と思う人もいるかもしれない。

しかし、人脈を増やそうと思ったら起点は『人』。大事なのは『人』を知り、自分という『人』を知ってもらうことで、本来それにラクな道はないんですよね。効率ばかりを考えていては見逃してしまうことかもしれません。

周りの景色を楽しめるくらいの余裕を持てば、一見無駄に思えることも、少しずつ意味のあることに変えていける。新調した自転車が教えてくれます。

さて、これから出ますか。お決まりのローソンでコーヒーを買って一服しよう。余裕余裕。


最新ブログ『SNSのフォロワーを躍起になって増やすだけでは売上につながらないワケ』
無名著者をAmazonランキング1位にした元編集者マーケターが、あなたのキャッチコピーを考えます


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?