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なぜかコンサルになりたがる病? まず地に足をつけよう

ある程度キャリアを積んだ人にありがちなのが、

「今までの知識・経験を使ってコンサルをやりたい」

というものです。僕の周りでも同時期に(しかも同じ職業で)何人かの人から同じ言葉を聞いて、「コンサルになりたがるの、流行ってるの??」と率直に感じました。

僕自身、コンサルタントという仕事をしている立場からいうと、

  • コンサルタントにはコンサルタントの技能が必要である

  • ラクをしようとする前に地に足をつけることが大切

結論はこの2点です。

「コンサルになりたい」というのなら誰でもなれます。名刺に「○○コンサルタント」と書けばいいだけですから。

しかし、だからといってその仕事が社会から求められるかどうか?は別です。むしろコンサルティングのように“形のない商品”を買っていただくことって超大変です。

信用・信頼第一ですから。

コンサル志望者の方に「なんでコンサルなんですか?」と話を聞くと、たいてい本心が見えてくるのが「肉体労働型の仕事を減らしていきたい」という感情です。

なんか、アドバイスするだけでお金をもらえる仕事みたいに思われているわけです。

いやいや、そんな簡単なわけないって!(汗)

コンサルタントにもいろんなタイプがあると思いますが、その目的として共通しているのは「クライアントに結果を出してもらう」ことです。これって相当なプレッシャーです。

なぜなら、残念ながら、ありがたいアドバイスだけで人が結果を出すことはまずないから。

よほど権威がある人の言葉なら別かもしれませんが、人は基本的に現状維持に安心して変化を嫌う生き物です。

ありがたい言葉であればばありがたい言葉であるほど「得た気」だけが強くなってそれで満足してしまいます。聞くだけで「やった気」になってしまうことってありませんか?

本来は、人を行動させる仕組みづくりが上手いとか、質問に徹して課題を発見する能力が高いとか、コンサルタントにはコンサルタントの技能が必要です。

少なくとも、僕はコンサルティングというものをイチ消費者として受けてそう感じました。

また今後、AIの発達で「ただの教える業」はどんどんその立場を失っていくと思います。そんな時代で必要とされるのは、先生ではなく「行動させてくれる人」であり「盲点に気づかせてくれる人」であり「深く傾聴してくれる人」なのではないかな。

先に書いたように「コンサルになりたい」という人の本心は「肉体労働型の仕事から離れたい」、要は今よりもっとラクをしたいという気持ちからだと感じます。

人間が本質的に持っている「先生になりたい」という感情もあると思います。

しかしどんな職業にも向き・不向きがあるようにコンサルタントにも向き・不向きがあります。相応の技能も必要です。

もしラクをすることだけが目的なら、今の仕事をもっとラクにできる取り組みを考えるなど、地に足をつけるほうがよほど重要です。

コンサルタントそのものは素晴らしい仕事です。でも、現状からの逃げ道として「コンサルになりたい」と考えるのはちょっと違うな、と。


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