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あなたができることは教科書に載っていることだけじゃない!

「スキル」「能力」というと、マネジメント力だとかプレゼンテーション力だとか、あるいはライティングスキルやデザインスキルなど「名詞」を当てられたものばかりが注目されます。

ずっとこのあり方には疑問を感じていました。

なぜなら、スキル一覧にはまらなくても優秀な人間はいっぱいいるし、型にはめてしまうことで人間の価値を見落とす可能性があるからです。

手前味噌ですが、たとえば僕なら「相手と目線を合わせる」「シンプルなフレームにして物事を伝える」「事実と意見を分離する」力があると自己分析をしています。

教科書には名詞として載っていないと思います。しかしながら、重要なビジネススキルだと聞いたので意識して強化してきました。

「事実と意見を分離する」これなんか欠かせないものです。

誰かが「ここの焼き鳥がすごく美味しいんですよ」と言ったら、同意しつつも「どんな点が『すごく』なんですか?」と深掘りし、客観的事実に基づき判断しようとする。(形容詞は曖昧!)

主観を主観で放っておかないことで、物事の背景を読み取ることができる。
正しく事実を理解して、適切なフィードバックができる。

これを身に付けてから、あまり人の口車に乗せられたり煙に巻かれなくなりました(笑)。

とまあ、このように、名詞ではなく「動詞的」に重要な能力だっていくらでもあるわけです。それらは名詞ではありませんから、検索しても出てこないかもしれない。しかし、生活や仕事をしていくうえで、自分と世界との関係を豊かにしてくれます。

動詞的に重要な能力。あなたにはどんなものがありますか?

自分で名前を当ててもいいと思います。あるいは、見落としがちなほどマニアックな能力でもいい。

たとえば、「相手の話をしっかり聞き切る力」ですとか。

話を途中でさえぎる対話泥棒さんっていますよね? このような人は相手の尊厳を簡単に踏みにじります。

「聞き切れる人」は相手をリスペクトして会話をきっちり「。」まで聞き、しっかり理解を示します。そうすると相手は大切にされていると思って感情が心地よくなります。たぶん、あなたも聞き切れる人と聞き切れない人の両方に出会ったことがあるでしょう。

こういった、ささいだけれど人を活かす力はいくらでもあります。

だから、スキルだの能力だのの教科書に当てはまるものがないからといって、自分を卑下することはないです。

僕らにできることもこれから身に付けられることも無限にあるし、教科書にない生きた経験のほうが時に大切ですよね。

名詞的に型にはめることからは、もうオサラバしましょう。動詞的にできることをぜひ書き出してみてください。

きっと、「自分ってこんなにできることがあるんだ!」という自信になりますから。


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