見出し画像

「人の縁は終わらねえ」志度の牡蠣が取り持ったもの。

何年経っても、一度繋がったご縁は古びないものですね。自分から切らない限り。

懐かしい人にあったとき、まるでタイムスリップしたかのように昔を思い出し、「変わらないねえ」などといい合える。

たぶん変わっているのだろうけど、思い出補正がかかっているよう。とても、素敵なことです。

昨日、知り合いの方々と香川県はさぬき市志度まで、牡蠣を食べに行きました。

瀬戸内海が間近に迫る絶景ロケーションの牡蠣焼き屋さんです。冬ならではのキリッとした紺碧の海に見惚れていると、窓際にどこかで見たような顔がある。

15年前、CDショップでバイトしていた頃のM先輩だ。

ちなみにこの時はまだ、確信はない。というのも、まったく変わっているように見えないから。

2年以上、ほぼ毎日一緒だったので、見間違うはずがないのだけれど…変わってなさに戸惑いました。

ザ・ブルーハーツの信奉者で、当時はザ・ハイロウズ〜ザ・クロマニヨンズの“自称”香川応援隊長だったその人。せめてロックTでも着ていてくれれば、確信できるのに。

とにかく、本人なのかどうなのか? 声をかけるべきなのか? いやでも違っていたら? 何度も逡巡する。そんな僕の頭の中の混乱とは裏腹に、牡蠣は美味い。瀬戸内海は美しい。

画像1

するとしばらくしてMさんが席を立ち、通路を歩きながらさりげなく、「大鹿くんやんな?」と声をかけてくれて。や、やっぱりですかい。

・・・たぶんそうなんだろうと思ったんでけど、あまりに変わってなさすぎて人違いだったらどうしようか? と(笑)。

・・・俺もじゃ(笑)。

どうやら、お互い同じように感じていたようです(笑)。

僕はやはり、「ハイロウズのTシャツでも着ていてくれれば分かるのに」といいました。

あちらもご家族がいたので、その場では連絡先だけ聞いてお別れ。(たぶん以前も聞いていたのだろうけど、一度携帯のメモリが吹っ飛んだことがあったのだ)

当時バイトをしていたCDショップはもうありません。

唯一連絡先を知っていた当時の店長に、Mさんと遭遇したことを伝えると、「あっちからも連絡きたで! オレも懐かしいわ」という言葉。元店長も、Mさんとはずいぶん長い間、連絡を取り合っていなかったらしい。

3人ともお互いがお互い、人生のある期間を共にした存在です。それがこのような、ふとしたきっかけで蘇るとは。

この時、この場所、このタイミングでしかなかった、牡蠣が取り持ったご縁。

それはまあ15年も経っているので変わっていないわけないのだけれど、これが思い出補正というやつか。人が目にする事実には、脳がオート調整をかけるようです。

切ったものでなければ、ご縁というのは会わない間も確かに実存していて、お休みしているだけかもしれませんね。


長く、忘れらないビジネスをするための無料プロモーション相談【毎月3名様】

「苦手だった情報発信もポイントが分かり、少しずつ取り組めるようになった」とご感想いただいています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?