「いかがでしょうか?」はいかがなものか!?
「いかがでしょうか?」
「どうでしょうか?」
僕自身、気づかずに使っていたからこそ反省点を込めてなのですが、この言葉って相手にかなりのマイナス印象を与えてしまいます。
なぜなら、「いかがでしょうか?」と聞かれても「い、『いかが?』っていわれても、知らんがな…」ということになるから。
お互いが持っている情報に共通認識が揃ったうえで「で、いかがでしょうか?」と意識を向けさせるひと言なら問題ありません。この「で、」が言えるかどうかがポイント。
反対の場面を考えてみれば分かりやすいと思います。つまり、お互いが持っている情報に何も共通認識がない場合です。
「ところで、マク◯ドナルドで新発売のハンバーガーって、いかがでしょうか?」
食べていない人からすれば「知らんがな」ですよね。でも人間、こういうことを知らず知らずのうちにやってしまいがちなのです。
相手がすべてを理解している“てい”で話してしまう。これには2つの問題があると考えます。
相手の時間を無駄に奪ってしまう
欲しいフィードバックを期待できない
相手の時間を無駄に奪ってしまう
あなたが、十分な情報を得ていない状況で「いかがでしょうか?」「どうでしょうか?」と聞かれた場合を想像してみてください。
その情報を取得するために時間を費やさなければいけませんよね。
「この書類、いかがでしょうか?」と何の前振りもなく渡されたら、そもそもその書類が何で・どういう目的で書かれたものなのかを把握しなければいけません。
その情報取得にかかる時間が、相手にとってコストになります。人間は時間を無駄に奪われるのがもっとも嫌いですし、そのようなことをする相手にマイナス印象を持ってしまいます。
欲しいフィードバックを期待できない
そして共通認識がない状態で「いかがでしょうか?」と聞かれても前提知識がないわけですから、相手も十分なフィードバックをすることができません。
言った側は言った側で、期待しているフィードバックを得ることもできません。これはお互いにアンハッピーな結末ですよね。
先にも書きましたが、
「これは◯◯な目的でつくったものでこうこうこういうものです。で、いかがでしょうか?」
「これこれについて自分はこう考えるのですが、あなたはいかがでしょうか?」
具体的な共通認識をつくること。それに対し、自分の考えをまず伝えること。
会話のマナーであり、コミュニケーションを活発化させるルールだと思います。
あなたは「いかがでしょうか?」。できていますか?
■発信者・大鹿のプロフィール
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