30代後半 突然襲われた体調不良 ~慢性上咽頭炎、慢性疲労症候群 克服記②~
前回のnoteの続き、マイコプラズマ肺炎の後遺症による慢性上咽頭炎と慢性疲労症候群に対してそれぞれどのような治療で改善していったかを書いて行く。
まずマイコプラズマ肺炎についてである。これはインフルエンザや新型コロナ同様とにかく感染しないことが一番だが、もしマイコプラズマ肺炎に感染した場合、後遺症にならないためにはなるべく早く抗生物質を飲むことが重要だと思う。
ただ発熱やせきの症状が出て内科に行ったとしても、いきなりマイコプラズマの検査をしてもらえることは少ないため、マイコプラズマ肺炎の症状に似ているので検査してほしい、と自分から言った方が良い。もしそれでも検査してもらえなければ別の病院へ行った方がよい。
そしてマイコプラズマ陽性となった場合、抗生物質をきちんと飲めばほどなく熱は治まるのだが、おそらく咳や痰の症状はしばらく続くことになる。最低でも1か月は続くと思う。この期間が慢性上咽頭炎や慢性疲労症候群を引き起こさせないようにするための重要な期間だと思う。
とりあえず発熱や咳、肺炎で体力はかなり落ちているので免疫力アップと体力増強になるものを飲んだ方がよい。おすすめなのがツムラの漢方薬「㊶補中益気湯」でこれを病院で処方してもらうのがよい(少し値段は高くなるが市販でも買う事ができる)。
また体力面はビタミンB、ビタミンCを補充した方がよい。これはタブレットでよい。どちらもそれなりにお金はかかるが、後遺症にならない、なったとしても軽症で済ませるために有効だと思う。
次に慢性上咽頭炎である。残念ながらマイコプラズマ肺炎に感染後、急性上咽頭炎が治まらず慢性化してしまった場合の治療についてである。
まず慢性上咽頭炎の基本的な症状、メカニズム、治療についてはこちらの日本病巣疾患研究会のページがとても分かりやすい。
https://jfir.jp/chronic-epipharyngitis/
正直もうこのページに全てが書かれていると言ってもよいが、とにかく慢性上咽頭炎の治療は現状Bスポット療法(EAT)一択である。
急性の状態なら鼻うがい、プロポリスを飲むなどもある程度の効果はあると思うが、慢性化してしまったらBスポットしかない。
ただ1回や2回の治療ではおそらく改善しない。慢性期の長さにもよるだろうが最低でも週1回の治療を3か月続けてようやく効果が出てくると思われる(ここ重要です)。
3か月も続けて通院するのはかなり根気のいることだが、残念ながら選択肢がこれしかないので、大変でも開き直って最低3か月は続けてほしい(できればそれ以上…)。
またもう一点大変なのがBスポット療法(EAT)が全ての耳鼻科で出来るわけではないということだ。どうも現状は耳鼻科の医師になる過程でこのBスポット療法(EAT)の勉強が必須でなく、興味のある医師のみ行っているという不思議な治療である。※上のリンク先にもその辺りの事情は書いてあります。また治療自体に痛みはあるが安全性の問題はないとのこと。
なのでまず家から通える範囲でBスポット療法(EAT)をしてもらえる耳鼻科を探さねばならず、場合によっては通院に1時間以上かけないと見つからない可能性もある。※私の場合、家から車で15分ほどの耳鼻科で治療が受けられたのはとても幸運だった。
私は2018年1月からBスポット療法(EAT)を始めたのだが、下記記載のペースで治療しおおよそ半年で概ね改善、約10か月で完治した。ただ完治したと言っても感覚的に万全となったかと言われるとう~~んである。未だに少量の痰は日常的に出るし喉に違和感のある日も多い。
ただ治療前のことを思えば症状は雲泥の差で本当に楽になった。通院は大変だったが慢性上咽頭炎になってしまったた人はBスポット療法(EAT)は継続してやった方がよいと思う。
以下に治療した回数や間隔について記載しておく。
2018年
1月:週2回 ※初診時内視鏡検査、上咽頭全体が腫れており分泌物がすごい
2月:週2回
3月:週2回 ※内視鏡検査、改善しているが上咽頭上部に腫れが見られる
4月:週1回
5月:週1回
6月:2週1回 ※内視鏡検査、腫れは全体に改善したが分泌物は見られる
7月:2週1回
8月:2週1回
9月:2週1回
10月:2週1回 ※内視鏡検査、ほぼ治ったと言ってもらえる(涙)
11月~月に1回 ※症状がぶり返さないように月1回治療を継続する
12月~月に1回
※2018年Bスポット療法(EAT)回数合計48回
※2019年以降から現在(2021年10月)まで予防のため2か月に1回程度通院
※Bスポット療法(EAT)の治療費は保険適用で1回500円ほど、内視鏡検査は別途費用がかかる
またこれもリンク先に詳しく書かれていることだが、Bスポット療法(EAT)は慢性上咽頭炎以外にも様々な体調不良(自律神経失調症のたぐい)が改善する可能性もあるとのことである。私は治療中も慢性疲労による倦怠感がずっとあったのでそれも一緒に治らないかと期待していたが、残念ながら倦怠感はあまり改善しなかった。
次回はその慢性疲労症候群の治療に関して書いてみたいと思う。
2021年10月7日
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