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あした死んでもいい?


突然、こんな題名で驚かせてしまってごめんなさい。

たぶんこの質問は2つの受け取り方があるよなって書いてから思った。


ひとつは、
「明日、私は死のうと思っていますが、それでもいいですか?」ってこと。
もうひとつは、
「明日、あなたは死んだとしても、大丈夫ですか?明日、この人生が終わってもよいですか?」ってこと。

私が言いたかったのは後者。
このnoteを遺言とかにするわけではありませんので、ご心配なさらず。



この間、父に会った。

1週間くらい実家で過ごして、ぐうたらしていたわけです。
父は、とってもユーモアがあって家族を笑わせています。
よく食べて、よく飲む人です。お料理も得意です。
背が高くて、太っていて、眼鏡をかけていて、にこにこしていて、
友達には「The おとうさんって感じだよね」とよく言われていました。


そんな父は、毎日お酒を飲むのですが、
1週間いたうちの1日だけ、いつも以上にたっぷりと飲んだ日がありました。

一緒にビールから始まり、スパークリングワインを飲んで、赤ワインを飲んで、、、。父はキッチンドランカーでもあるので、そのあとも料理を作りながらハイボールやらを作って飲んでいました。

メタボと診断されている父の以上に膨れ上がったおなかを気にしている私は、「そんなに飲んだら太って死ぬよ」と注意をしました。

父は「いいんだよ、今が楽しかったらそれで。父ちゃんは、明日死んでもいいように今を生きているんだ。」と言い、3杯目くらいになるハイボールをごくごくしていました。

「でも休肝日は作らないと体が悪くなっちゃうよ、明日は飲むのやめたほうがいいよ」

「飲まなかった日があって次の日死んだら後悔するかもしれないよ
父ちゃんは何事も後悔せず生きているんだからねぇ」

「父ちゃんが死ぬときはどうせ太りすぎだ」と捨て台詞を残して私はソファに座った。


しばらくして、胃を満足させた父もソファに座ってきて
「父ちゃんは、毎日死んでもいいって思って生きてるよ。
だから、お母さんとけんかしたときも、しぃに言い過ぎたときも『あぁ、あれは嫌な気持ちになったな。このまま死ねないな』と思ってその日のうちに謝ってるよ。」
と言った。

そのあと、父ちゃんはリビングで寝た。
いつもは1時間くらいしたら起きるのに、その日はシャワーも浴びずに朝までリビングで寝ていたようだ。



あした死んでもいいのかな。

わたしは、明日死んでも、この人生に後悔は残らないのかな。


人の幸せって人ぞれぞれ。
私の尊敬する人も毎日飲んでるアル中だ。明日死んでもいいように生きてるって言ってた。私は、身体をぼろぼろにして死にたいとは思わないから、健康に生きて、死にたい。


でも父と話してわかったことがある。


大切な人への思いは、すぐに伝えること。

自分のこころのもやもやは、その日のうちに、なるべくなくしていくこと。


自分は毎日、大切な人を大切にしてる?

今日の自分、今の自分の行動に後悔はない?

と、自分に問いつづけ、後悔のない生き方をしよう。



さいごに。


あした、死んでもいい?




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