ひとりそたぶ538 コミケ(2回目)

538回目は「コミケ」です。2回目です。

金が無いので行けません。てか短期の仕事も見付からない……。

ではご覧下さい。

嵐ヶ丘
お漫才/コミックマーケットのお話ですこと

香乃子:こちらにいらしてるお方が立華お嬢様で、私がメイドの香乃子。

    二人合わせて嵐ヶ丘と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

 立華:冬と言ったらやっぱりコミックマーケットですわね。

香乃子:そうですけれども、他に無かったんでしょうか?クリスマスとかお正月とか。

 立華:庶民の方々は冬の有明で有り金を全て使い果たすと聞いたのですが……。

香乃子:その様な愚かな人種は一部の限界オタクだけです。一般人はクリスマスとお正月で使い果たします。

 立華:しかしコミックマーケットとは一体何ですの?

香乃子:知らないで良く有明なんてフレーズが出て聞きましたね。

 立華:有明と言えばお海苔!コミックと言えば漫画!マーケットと言えば市場!

    となるとお海苔で出来た漫画をお買いになさるのですか?

香乃子:その様な磯の香りがプンプン薫る漫画は存じ上げません。九州ではなく、東京都の有明でございます。

    ビックサイトはご存じでしょうか?

 立華:ビックと言えば豚さん!サイと言えば動物園!

    まさか豚さん専門の動物園ですの!?動物園の漫画が売られているんですの!?

香乃子:色々履き違えております。ピッグサイではありません。全国津々浦々から本を求めて萌え豚が集まるという意味では間違ってませんが。

    有明にあるビックサイトで毎年お盆と年末に開催されております本を売るイベントの事でございます。

 立華:理解しましたわ。しかし寒さ極まる年の瀬の忙しい時にわざわざ漫画本を買い求めにならなくても……。

香乃子:一理ありますが、オタ心理としてはコミケで本を買う事に意味があるのです。

    早い方ですと始発から大勢の人が並びますね。

 立華:始発ですの!?真冬の早朝はお布団でヌクヌクと夢の世界に入っていたいですわ!庶民の心理が理解出来ませんわ……。

香乃子:ですがそうしないとお目当ての本が買えないのです。マーケットの名は伊達ではありません。

 立華:成程……。市場というだけあって帽子を被った人々が漫画を買う為に競りをするのですね。

香乃子:豊洲のマグロの仕入れではありません。向こうの言い値で買います。

    本の販売以外では他には広場でコスプレの撮影もありますね。

 立華:香乃子が普段の衣装(メイド服)で行けばワラワラと来そうですわね。

香乃子:僭越ながらプライベートまでメイドを徹底するつもりはありません。着るならロケット団のムサシの衣装にします。

 立華:それはそれで寒くありませんこと!?お腹とおみ足が冷えてしまいますわ!

香乃子:コスプレイヤーの基本は我慢です。我慢が過ぎれば快感にいずれ変わるのです。メイドも趣味の一環でございます。

 立華:何だか辿り着いてはいけない思考に染まってませんこと!?そんでもってとんでもない秘密を暴露しましたわね!?

    まあ大体コミックマーケットについては理解出来ましたわ。わたくしにはちょっと無理ですわね……。

香乃子:では私、年末は休みますのでシフトの調整をお願いします。早い所ムサシのコスプレ衣装を撮影して印刷しないと間に合いませんね……!

 立華:香乃子もコミックマーケットに参加するんですの!?

香乃子:以上で嵐ヶ丘のお漫才、お時間となりました。また会う日まで御機嫌よう。

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