『書く習慣』1ヶ月チャレンジ Day3 今1番やりたいこと
今日で3日目。なんとか途切れず書いている。
2年空いてしまうという前科があるので3日続けられただけでも自分を褒めたい。
『書く習慣』に助けられながら書いているけれど、お題があらかじめ決まっているから何もない状態から書くよりもまだ書き始めやすい気がする。
読みかけのままチャレンジを始めてしまったけれど、合間を見つけて読み進めている。
それでは今日も早速行ってみよう。
Day3 今一番やりたいこと
一番と言われると、意外とあれもこれもと悩んでしまった。
あまり夢も目標もないと言ったけれど、小さいことならやりたいことはあるらしい。
その中でも一番最初にパッと思いついたのは富士登山である。
富士山には今まで2回登ったことがある。
1回目は小学生の時、2回目は大学生の時だ。
小学生の頃遠足で行った山登りにハマり、遠足の後にもっと登りたいあれも登りたいと毎週末父親に山に連れて行ってもらい登っていた。
そのハマり具合は留まるところを知らず、どんどんエスカレートし「日本一の山に登ってみたい」と言って夏休みに富士山に連れて行ってもらったのだ。
ゴロゴロとした岩肌や足元の下に広がる雲海。
空はいつもの青よりもずっと濃い宇宙のような青だ。
今まで見たこともない景色に心奪われた。
ドキドキワクワクして疲れなんて感じない。
夏休みの初めての富士登山は、未だに強烈かつ鮮明に思い起こされる。
大きくなってからも毎年夏になると「また富士山に登りたいな•••」と思っていたのだが、毎年富士山に登りに行くような時間も付き合ってくれる人間もおらず、富士登山への気持ちは宙ぶらりんになっていた。
しかし大学生になって初めての夏休みにチャンスはやってくる。
「日本人だしさ、人生に一回は富士山に登ってみたいよね」と友人が言い始めたのだ。
よくぞ言ってくれた。
そうそう、一回くらいは登ろう、行こう行こう。
そんな流れで女3人19歳の夏、富士山に登ることになった。
小学生の頃は日帰りで登ったが、今回は山小屋に泊まってご来光を山頂で拝むツアーを申し込んだ。
登山道に足を踏み入れた瞬間、あの小学生の頃の夏が一瞬で戻ってきた。
足の下のゴロゴロとした岩肌がまた会えたねと言っているようだった。
大学生の頃にスマホで撮った写真だから画質は荒い。
文章を書けと言っているのに写真を貼り付けるという反則技を繰り出してしまったが、本当に一瞬一瞬の山の表情が美しかったのだ。
この興奮が伝わるだろうか。
特に私が心動かされたのは夜3時の富士山だった。
山小屋で仮眠をとり、山頂アタックのため外に出ると見渡す限りの星空が広がっていたのだ。
田舎に行くと星が綺麗に見えるとよく言うが、その「綺麗」を遥かに超えていた。
自分は今、もっと宇宙に近いところにいるんだと思った。
足元のずっと下には夜景が広がっており、そこから天の川がそびえ立っているかのように星空を分断し頭上を超え続いていた。
あまりの美しさに少し鼻がツンとしたのを覚えている。
あれから私はまだ富士山に登ることは出来ていない。
1人で登るにはやはりハードルは高いし、富士山に登りたいなんて物好きはなかなか現れない。
ちなみに一緒に登った2人は
「すごかったけど、もう登らない」とのことだった。興奮しっぱなしの私の隣で地獄のような思いをしていたらしい。
気が付かず、申し訳ない。
それでもやっぱり、旅先の車窓からそびえ立つ富士山を見ると心は夏のあの日に飛んでいく。
ああ、今年の夏こそ富士山に登りたい。
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