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5児の母が涙した絵本「ちょっとだけ」【私のイチオシの本】

5児の母、shiiimoです。
9歳女子(不登校)、7歳女子(ASD・ADHD)、
5歳双子男子(双子兄はADHD疑惑)、1歳の三男(重い)を絶賛子育て中です。


1人目の長女から5人目までは、7つの年の差がある。

そう、5人もいるけれど、上から下までは
たった7つしか変わらない。

1人目と2人目が年子。
3人目が双子だったとあって、
ぎゅっとしている。

年の差もぎゅっとしているし
いつもみんなくっついて一緒にいる。

これも今だけの幸せな瞬間だよね。
そう思って子どもの写真をとりまくり
iCloudのストレージがパンパンになっている日々である。


さて
時はさかのぼり……
私が双子を出産したあと。

まだ世の中はその翌年にはじまる、コロナというものを知らないときだ。

双子を無事に出産してしばらくしてから
私の家に長兄家族が遊びにきてくれた。

長兄には息子が3人。
当時はその甥っ子たちは、小学生2人と保育園児1人だった。


かわいいね。かわいいね。
甥っ子たちは生まれたての小さな双子を代わる代わる抱っこして
たくさん可愛がってくれた。

こんな風に、やさしい男の子に育ってくれるといいな。
そう思いながら、その光景を見つめていた。


長兄の奥さん、義理のお姉ちゃんはとても律義な人で、
癒し系で、しっかり者。
私が小学生のときから実家によくやってきていたので、とても信頼している。
その日もたくさんのお祝いの品をもってきてくれた。
甥っ子たちがもう着れなくなったお下がりの服も持ってきてくれ、
双子男児育児にとってはこれが非常に助かったりした。


そんな中で印象的だったプレゼントが、一冊の絵本だった。
なにかのニュースで聞いたことがあり、読んでみたいと思っていたものだ。

この絵のタッチも泣ける

『ちょっとだけ』

その絵本の表紙とタイトルを見ただけで、
私は自分の胸の奥が、きゅんと鳴る音を聞いた。


「ねぇ、外に行きたい!」と、甥っ子たち。

眠っている双子に気をつかってか、暇を持て余したのか。

姉達をつれて、長兄家族と夫は近くの空き地に遊びに行ってくれた。

嵐のあとの静けさ。
すうすうと心地よいリズムで双子も寝息をたてている。

ちょっと読んでみたいな……

私はその絵本に手を伸ばした。


弟が生まれて、なっちゃんはお姉さんになりました。
お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しいので、いつもなっちゃんの要求に応えてあげるという訳にはいかなくなりました。
そこで、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。お姉さんになったからと頑張るなっちゃんですが、眠くなった時だけは、どうしてもお母さんに甘えたくなります。
お姉さんになったことで感じる切なさ、そしてそれを乗り越えることで成長していく子どもの姿を母親の深い愛情とともに描いています。

福音館書店 公式HPのあらすじ


「ちょっとだけ」自分でがんばってみる、なっちゃん。

「ちょっとだけ、できた!」
お姉ちゃんになったから、と
大好きなお母さんを困らせないようにがんばる姿。


絵本の中のなっちゃんが、
自分の大切な娘たちの姿にしか見えなかった。

「双子兄くん、双子弟くん、かわいいね」

長女は3人のお姉ちゃんとして一生懸命、かわいがったり、
自分の大切なねんねをかしてあげたり。

当時2歳の次女は、最初はまだあまり受け入れられていない感じもありつつも。
けっして手をあげず、泣いていても怒らず、
そっとぬいぐるみを置いてくれて。
気づけば、ベビーベッドがぬいぐるみだらけになっていたっけ。


「ちょっと待っててね」


なっちゃんの頑張りを読みながら。
自分のことをふと、振り返る。
口癖のようにそう言って、待たせてしまっているよね。
双子なもんだから、ちょっとで済まなくって。
いつもけっこう待たせてる。

手が空いたら、お姉ちゃんたち優先で動くようには努めていたけれど。
きっと、親の背中を見る時間が増えているの
わかっているんだよね。

公式HPより。ボタンを頑張るなっちゃん

お姉ちゃんになったなっちゃんは
指が痛くっても。
ひとりでがんばってみる。
だって、「お姉ちゃん」になったから。

公式HPより。掛け違いだけど、できた!

「ちょっとだけ」成功して
誇らしげに微笑む、なっちゃん…(泣)

このなっちゃんの頑張りは
涙なしには読めない。

そうそう。そうなんだよね。
がんばっているんだよね。
がまんしているよね。

そう思って、
子どもを今すぐ抱きしめに行きたくなる。


最後に、眠くなってお母さんに
「ちょっとだけ……」
なっちゃんが甘えにいく姿を見た瞬間。
ぽろぽろ涙がでてきた。


もっと、もっと。
甘えていいんだよ。
お姉ちゃん、がんばってくれてるね。
いつもありがとう。


甥っ子と遊んで戻ってきたあと。
いや、すぐにはなんだか、照れくさいから。
夜にそっと、枕を並べたときに、そう伝えよう。
抱きしめよう。
大好きだよって、言おう。

やすらかに眠る双子を見つめながら、
素直にそう思うことができた。

小さかった頃の双子。
セットでいつも置かれていた


そんな双子も大きくなって
いまやお兄ちゃんだ。
母の膝の取り合いをして、
昨日も三男を泣かしたりした。
双子は、弟にだって遠慮はしない。

でも、おもちゃも、おやつも。
分けてくれているの、わかってるよ。
(でもチョコを三男に分けるのは勘弁してネ……)

双子兄「ママ。 抱っこして」

そう、普段は我慢しているもんね。
昨夜は双子兄を抱っこして、寝室までつれて行った。
ふたりで、ぎゅっと母のお腹の中で小さくおさまっていたのに。
もう、抱っこも厳しいほど重くなった。


双子弟「ママ、だいすき! ほっぺにチューをする!!」

双子弟は最近、頬にチューするのが流行っているのか、そういってくれる。
息切れ気味の母が膝をおると、熱烈なチッスをしてくれた。

双子「三男くんもかわいい! だいすき! こっちこっち!」

そういって毎夜、なぜかトイレで男子3人で遊びだしてしまうのを追い出し、寝室に移動。
夫にかぶさって甘えている長女と次女と横目に、布団に入る。

みんなで眠る前にひと騒ぎしたあと、
だんだん静かになっていく寝室の中で、順に5人の寝顔を観察する。

寝顔はいつまでも変わらないね。
お姉ちゃんになっても
お兄ちゃんになっても。

母が君たちに与えたい愛も、変わらないんだよ。


「ママ、ちょっとだけ」

まあ、そう言わず。
たくさんたくさん、まだまだ愛を与えさせてね。



***

今回は、note大学のサークルのお題にそって「イチオシの本」をご紹介させていただきました。
いろんなタメになるような本を考えたのですが
ふと、この本を読んだ記憶がよみがえってきて。

子育てに「つかれている…」と感じた時にこそ手に取りたい、私のお守りのような絵本。
子育て中の、そして少し、子育てに悩んでいるパパママにこそ
おすすめしたい本です。

ただし、心の中の母性が爆発しますので注意。
子どもに読むというより、こっそり1人で読むほうがいいかも……

みなさんのオススメの本もぜひチェックしてみてください!


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ちなみの話。
アイコンをみてこいつは誰だと思った人がいるかもしれませんが。
\アイコン、おニューにいたしました!/

本人より5億倍かわいく仕上げていただきました✨キャーキャー

髪とアクセ、服はほんとこんなんです。
ギャル風に仕上げてもろてます

そして、まだなんにもできておりませんけれども
Xも始めてみました!
引き続き、こちらでもよろしくお願いいたします✨🍀


子育てに、noteに。
少々お疲れ気味の方にはこちらを…(スッ)


ではでは
明日もみなさん
元気に過ごせますように🍀

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