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不登校の長女を救ってくれた、ゲームの世界のお友達へ

5児の母、shiiimoです。

現在、長女は不登校。
1ヶ月学校に全く行っておりません。


先日、その不登校の経緯は少し触れましたが…


彼女はまだ、
学校には踏み出せない状態。
でも、私は今や焦らずに見守ることができている。


不登校でも「元気なら大丈夫」という気づき


今日の夜。
寝室を真っ暗にして、
家族7人で布団に入ったとき。


「ぼくはこの1ヶ月。休んでるだけだったね?」


極めて明るく、
でも少し不安そうに揺れた声で。
母の反応を確認するように、
長女はささやいてきた。

自分のことを「ぼく」というようになったのは、
小学校2年生のとき。
まだ、学校にも放課後キッズクラブにも通えていたころ。
仲良しの女の子の口癖が移ったのか、
いつしか彼女の一人称が「長女ちゃん」から「ぼく」に変わっていた。


「そうだね。まあ、いんじゃない、元気だし、ゲームできてるし」


母は、次女に耳をもにもにされながら、
とくに問題ございませんのニュアンスをたっぷり込めてそういった。


「え。そう?」


ちょっと驚いたように長女がそういったのは、
母の言葉が予想外だったのだろうか。


たしかに、私はかつて
「行けないの? 行かないの? どうして? 不安なの?」
何度も何度も彼女に行けない理由を確認してしまったし、
そのたびに彼女を、知らないうちに責めていた。


彼女の長い人生の先を勝手に案じて。
「学校には今のうちは行っておかないと将来が心配だ」と
根拠もないこだわりをもって。


でも
「今」彼女はつらいのだから。
「今」彼女に寄り添わないと、
壊れた心は戻ってこられない。


noteをはじめたことで
私はそこに気づくことができた。

多くの同じような方の記事や思いを拝見したことで、
私は手遅れにならずに済んだように思う。


彼女を救ってくれた「ゲームの世界のお友達」


「ママ。今日も待ってるからあとで来てね」


寝室に行く前の自由時間の際。
長女から、自分の部屋の2段ベッドへのお誘いをいただく。
ご飯を食べ終えたあと、
私はPCを持って彼女の部屋に行く。


長女は2段ベッドの上で
Switchのスプラトゥーン3に夢中だ。
でもしっかり私の気配を感じ取って

「あ。ママ、来た♡」
という。


はいはい。と私はPCを開いて
夫の在宅勤務用のデスクに座る。


最近、オンラインでフレンドができたんだよ~
と、画面に目を向けたまま、長女は嬉しそうに話してくれる。


小学校の友達もわりと多かった長女。

家にいても、やっぱりどこかで
家族以外の誰かと触れ合いたい。
そう感じているのかもしれない。


「最近一緒にオンラインしてる子は、18歳なんだけど~」


すごいスピードでボタンを叩きながら、彼女は言う。


「昼は一緒に、お散歩したりして~。
それでねちゃんとね、お風呂に行ってくるねとか、
そろそろ寝るねってときは、連絡してるんだ~」


スプラトゥーンのオンラインフレンドと、
どうやってやり取りをしているのかは、
私には不明だが。
彼女なりにいろいろと触れ合いを楽しんでいるようだ。

そういえば、
最近はしょっちゅう私の任天堂オンラインのユーザー名が変わり
「いじわるしないで!」
「いっしょにあそぼう」
「おさんぽしたい」
なんて、会話のような名前になっている。

こういうのも利用しているんだろうか。

何はともあれ
LINEだとかチャットはやらせていないので、
自分にできる範囲のやり方で交流を楽しんでいるらしい。



画面を通して繋がっているお友達はほかにもいるようだ。
みんなでお散歩した、こうやって遊んだ、なんて報告をしてくれる。
SNSでの個別連絡をしているわけでもないし他に繋がりようもないので、
あまり心配はしていない。



実際の友人になかなか会いに行けない今。
彼女の心を救ってくれているのは、
その画面の奥の誰かなのだ。


ああ
その画面の奥の友人も
学校に行けない仲間だったりするのかな。

母は、見えない友人にもつい、思いをはせてしまう。


18歳か。
大学が合わなかったかな。
高校に行けないのかな。
もう卒業して就職していたりして?
いや、なにもしていないかもしれない。
なにも、できないのかも。
実際に18歳かどうかもわからないけれど。

いつもありがとう。
あなたもどうぞ元気で。


画面の中の世界で
一緒にインクを塗りたくっているあなたのお友達に。

母からのありがとうを、
どうか伝えてね。


不登校でゲームをしている長女の「成長」


もうすぐ、9歳を迎える長女。
プレゼントには
スプラトゥーンのダウンロードコンテンツをご要望だ。


またここから、よりどっぷりとゲームの世界に浸るんだろう。
けれど彼女はそこに浸って逃げているだけではないのを知っている。


Youtubeで攻略動画や武器解説動画を見て、何度も研究を重ねて。
効率のいい試合の立ち回り、
塗り性能のいい武器の使い分け、
自分と仲間の武器バランスを考えて作戦を随時変更する。

なるほど、頭を使うゲームだ。
ユーザーが非常に多く大人もハマるのは納得。
長女は、我々夫婦が思っていた以上のハマりようだったけれど。


試合をして、負けて、考えて、研究して、
やり方を変えて再度チャレンジして。
「こうすれば勝てるのか」
「次はこれでどうだ」

このトライ&エラーの経験は
今後彼女の糧になるものだろう。



ああ任天堂さん、
頭があがりません。
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。



そんなこんなで
不登校母、少しずつ成長できているのかな。


自分も家族も。
画面の向こうでつながっているお友達も。


みんなが笑っている時間が
少しでも多くあればいいなと願いながら。
また今夜も布団で安らかに眠る彼女たちの間に再び、
すべりこみにいこうと思います。


笑顔でおねだりされたら。amiiboも買っちゃう。※ただし毎回は不可


明日もみなさん、
お元気で🍀



こちら、過去記事参加になってしまいましたが。
レオンさんの企画に参加いたしました。

弟さん。
きっと大丈夫です。
実は私の次兄もずーーっと家にいます。
不登校とはまた違いますが…
ほぼニートですね。

でも母はそれでもいいと。
生きていること。
それだけでも誰かを幸せにできていると、本人が気づいてくれたらいいですよね。




毎日毎日。バタバタしています。
1人ひとりにも、しっかり寄り添いたいな。


#レオン不登校

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