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カリッとふわふわ断捨離

断捨離が趣味と言っても過言ではないくらいに、物を手放している。

きっかけは引っ越し。いや、引っ越しはしていない。ここ数か月でする予定もない。未来にいつか訪れる引っ越しを考えただけだ。

僕は実家に身を置いている。大学生のうちはこのまま過ごすつもりだ。社会人になったら親元を離れようと計画中だ。


突然だが、横浜に住みたい。時間ができればふらっと海を散歩して、こんがりブレッドを食べて、うとうと公園で本を読んでいたい。部屋は必要最低限のものしか置いてなくて、全部がお気に入り。素敵な本、素敵な家具、素敵な香りに取り囲まれて眠り、目を覚ませば太陽に照らされた素敵な食器、素敵なアクセサリーが眩しい。

今から準備しよう。引っ越す準備。横浜に持っていかないものは、今手放しても差し支えないはずだ。


そんなこんなで、部屋から物が減っていく。

教材。うん、使わないんだよね。いつか使うかも、参考になるかも、と残しておくけど、結局使わない。大学受験の数学には愛着がある。数学関連の書籍を特に捨てられてなかった。未練だ。失恋だ。資源ごみに出そう。紐でくるくるっと括って次の水曜日にバイバイしよう。

洋服はなかなか判断がつかないから紙袋に一旦入れて、一か月後までその紙袋に手を付けなければ、この部屋からは連れ出そうと考えている。あと20日使わなければこの部屋を旅立つ子たちは2袋分になった。10月に切り替わればMODE OFFに連れていく。ありがとう。たくさんありがとう。Tシャツは我が家のクイックルワイパーになる。サステナぶるぶる。

漫画もおさらばした。読まないのはブックオフに持って行った。今まで僕の心を支えてくれた名言は、これからも私に刻まれたままだから大丈夫。オタク趣味を外面的にやめたって、少年ジャンプ精神は抜けないもの。センスは磨くもの!って及川徹が叫んでくれる。大丈夫。


物を手放して、ツルっと皮がむけた気がする。ふわふわ軽い気持ちになる。軽いけど、しっかり地に足ついてる、と思う。つまり、外はカリッと中はふわふわメロンパンみたいなことだ。甘い香りに誘われて、紙袋を開けたら新しい発見に出会う。こんにちは、新しい僕。さようなら、すべてのエヴァンゲリオン。

部屋の余白は心の余白だな、と名言が誕生した。

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