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堀川ごぼう

京野菜の堀川ごぼうは、まるで丸太のような見た目の大きな大きなゴボウ。この極太ゴボウは、一度掘り上げたものを再び植えなおし、なんと1年以上もかけて大きく育てるらしい。

昔、小料理屋さんで堀川ごぼうの煮物を食べて、初めて食べるおいしさに感激した。それまでは、ゴボウといえば、きんぴらゴボウや叩きゴボウ。ゴボウは歯応えが命!と思っていたけど、堀川ごぼうはとても柔らかく、風味がよく、やさしい味だった。

堀川ごぼうを食べたのは、その一度きり。年末に大きなスーパーで買い物していた際、堀川ごぼうが売られているのを見て、あの味を思い出し思わず買ってしまった。

中心に空洞があるのが特徴で、中をくりぬいて肉や海老のしんじょを詰める鋳込み料理にして食べることが多いらしい。土をキレイに洗って、鍋に入る大きさに切り、下茹でする。鍋でゴロゴロと揺れる様子は、どう見ても木材である。やわらかくなったゴボウの中心をくり抜き、鶏ミンチとしょうがで作ったしんじょを詰め、くり抜いた中心部と一緒に、だし汁でじっくり炊いた。

適当な大きさに切って、ドドンと盛り付けると、まるで切り株のよう。小料理屋で食べた上品な味とはちょっと違うけど、かなりおいしくできたと思う。夫は堀川ごぼうを食べるのも初めてだと言っていた。

大満足。今年も新しい食材やレシピにどんどんチャレンジしていきたい。

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