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病気の匂いが分かる人

世の中には、常人には考えられないようなスーパーパワーを持った人がいる。今日、聞いていたポッドキャストで、パーキンソン病の匂いが分かる女性が紹介されていて、とても興味深かった。

彼女はスコットランド人の元看護師の女性。もともと匂いに敏感で、夫と出会った時、まず最初に彼の匂いに惚れたらしい。しかし、結婚して何年か経ったある日、大好きだった夫の匂いがいつもと違うことに気付く。シャワーを浴びても、何日経っても、何か月経っても、その匂いは消えなかった。

10年後、夫はパーキンソン病と診断される。20年に及ぶ闘病のあと、夫婦でパーキンソン病患者の集まるサポートグループに参加した時のこと。その会が行われる部屋に入った瞬間、彼女は匂いに驚く。病気の進行度によって匂いの強さは異なるものの、その部屋にいたパーキンソン病患者たち全員が夫と同じ匂いを発していたのだ。病院で診断される10年も前から、夫のパーキンソン病の予兆を嗅ぎつけていたのなら、彼女の能力で病気の予防に貢献することができる。

この特殊能力を実験するため、24人の被験者が集められた。さまざまな進行度のパーキンソン病患者と、パーキンソン病ではない人が同じTシャツを着たあと、彼女がそのTシャツの匂いを嗅ぐ。結果、彼女は24人中23人について、パーキンソン病かそうでないか、匂いの強度から早期か後期かを正確に言い当てた。残りの1人はパーキンソン病患者ではないのに、彼女は「パーキンソン病だ」と間違えた。ところが何か月か経った後、その彼もパーキンソン病だと診断される。つまり彼女は、診断がつくよりも前に匂いで病気を予知したということになる。60歳にして初めて、自身の持つスーパーパワーに気付いたのである。

彼女はパーキンソン病以外にも、癌、アルツハイマー、糖尿病などあらゆる病気の匂いが分かるという。現在、世界中の様々な研究機関に協力しているらしい。

癌の匂いが分かる犬というのもいるらしいので、彼女は人間よりも犬寄りの嗅覚を持っているんだろう。

全くレベルの違う話だけど、姉も私も、昔から風邪を引いている人の匂いが分かる時がある。風邪の匂いはニンニクの臭いと少し似ている。ネットで調べると、風邪の匂いが分かるという人は結構いるみたい。コロナの匂いが分かる人(もしくは犬)もいつか出てくるかも。

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