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アラサーでもまだ大人の階段は登ってる

昔30代なんて、めちゃくちゃ大人でカッコいいと思っていた。実際になってみるとまだまだ子どもだと日々思ってる。

したいことは色々あって、出来ないことは沢山あるし、食べられないものだってある。
選択肢が無数にあり過ぎた昔より少し減ったくらい?なんて思うくらいで実は大して違いがない。
大人に夢見てる子がいたら申し訳ない。こんな大人もいるんです。

そんな私、最近出来るというか呑めるようになったものがある。
日本酒だ。

大学生の頃、お酒が呑めるようになった途端手当たり次第に色々なお酒を呑んでみた。
その時どうしても美味しいと感じなかったお酒がある。日本酒とウイスキーだ。
なんか苦手だった。

たびたび挑戦していたけれど、やっぱり苦手。
でも呑めるようになりたかった。
もう今は居ないけれど、昔とても良くしてくれた社長さんにとても美味しい日本酒が呑めるよ、とオススメされた店があったから。
日本酒を呑めるようになったら行こうとずっと心に決めていたのだ。

会社帰りに行ったお店で呑んでみたりしては挫折していたのだけど、コロナで外出自粛になるとお店自体に行くこともなくなり、日本酒チャレンジもできなくなっていた。が、この度日本酒をお取り寄せする機会が巡ってきた。
いつもなら苦手なものを取り寄せてまでチャレンジしたりしないのだけど、人様に日本酒を贈ることになったのだ。
人に贈るものを自分が味を知らないわけにはいけないという謎の使命感で、同じ酒造のお酒を自分用にも発注したのである。

かくして私は日本酒を手に入れた。しかも2本。
苦手なくせに2本とか意味分からんというお声が聞こえそう。私もそう思う。
夜中の買い物テンションってたまに意味分からないよね。

お酒全般大好きな母にも相談しつつおつまみも確保し、いざ呑んでみると…なんと美味しい。
私もとうとう日本酒を美味しいと感じる大人な舌を手に入れた瞬間である。
苦節○年。カッコ年齢バレるので自粛)
長い道のりだった。
苦手だなぁと思っていたお米独特の甘みも平気だった。
アラサーにしてまた大人の階段を一歩登ったのである。
食べ物だけに関して言えば、あと残っているのはウイスキーとバナナと納豆くらい…だと思う、たぶん。

これでやっとかつて社長さんにオススメされたお店に伺えるというものだ。
コロナがもう少し落ち着いたら行ってみよう。
そしていつかお酒が好きな人がいたら、あのお店が美味しいよってカッコよく言える人になるのである。

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